仕事でGoogleスプレッドシート(以下、スプレッドシート)を使っていても、取引先への提出や過去の資料管理で「Excel(エクセル)形式」が必要になることはよくあります。

逆に、手持ちのExcelファイルをスプレッドシートに取り込んで、チームで共同編集したい場面もあるでしょう。

この記事では、スプレッドシートとExcelを相互に変換する手順を、PCとスマホそれぞれの画面に合わせてわかりやすく解説します。

1. GoogleスプレッドシートをExcelに変換して保存する方法

まずは、最もニーズの多い「スプレッドシートで作ったデータを、Excelファイル(.xlsx)として書き出す」方法です。

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PC(ブラウザ版)の場合

PCでは、わずか3クリックで変換が完了します。

  • 変換したいスプレッドシートを開きます。

  • 画面左上のメニューバーにある 「ファイル」 をクリックします。 スプレッドシートの画面左上のメニューバーにある 「ファイル」をクリック

  • 「ダウンロード」 にカーソルを合わせ、表示されるメニューから 「Microsoft Excel (.xlsx)」 を選択します。 「ダウンロード」 にカーソルを合わせ、表示されるメニューから 「Microsoft Excel (.xlsx)」をクリック

これで、PCの「ダウンロード」フォルダ(または指定した保存先)にExcelファイルが保存されます。

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スマホ・タブレット(アプリ版)の場合

出先で急にファイルを送らなければならない時などは、スマホアプリからも変換が可能です。iPhone、iPad、Androidで手順はほぼ共通です。

  • スプレッドシートアプリでファイルを開きます。

  • 画面右上にある 「…(3点リーダー)」 アイコンをタップします。 スプレッドシートアプリで画面右上にある 「…(3点リーダー)」 アイコンをタップ

  • メニューから 「共有とエクスポート」 を選択します。 メニューから 「共有とエクスポート」 を選択

  • 「Excel形式(.xlsx)で保存」 をタップします。「Excel形式(.xlsx)で保存」 をタップ

Note: アプリ版の場合、変換が完了すると自動的に変換後のExcelファイルが開くことがあります。

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【応用】PDFとして保存したい場合

相手に編集させず、資料として見せるだけであれば「PDF」への変換もおすすめです。

PCの場合、上記の「ダウンロード」メニューの中に 「PDF (.pdf)」 という選択肢があります。レイアウト崩れを防ぎたい場合はこちらを活用しましょう。PDFとして保存する方法

2. ExcelファイルをGoogleスプレッドシートに変換する方法

次は逆のパターンです。手元のExcelファイルをスプレッドシート化することで、URLでの共有やリアルタイム共同編集が可能になります。

方法A:Googleドライブにアップロードして変換

最も一般的な、ファイルを丸ごと変換する方法です。

  • Googleドライブを開きます。

  • 「新規」をクリックし、「ファイルのアップロード」を選択します。変換したいExcelファイルを選択してアップロードします。「新規」ボタン「ファイルのアップロード」を選択

  • アップロードしたExcelファイルを右クリックし、「アプリで開く」>「Google スプレッドシート」の順に選択します。アップロードしたExcelファイルを右クリックし、「アプリで開く」>「Google スプレッドシート」の順に選択

この操作を行うと、元のExcelファイル(.xlsx)はそのまま残り、新たにGoogleスプレッドシート形式のファイルが作成されます。

方法B:既存のスプレッドシートにインポート

今作業しているスプレッドシートの中に、Excelのデータを追加したい場合はこちらが便利です。

  • スプレッドシートを開きます(新規作成でもOK)。 スプレッドシートを開く

  • メニューの 「ファイル」 > 「インポート」 を選択します。 メニューの 「ファイル」 > 「インポート」 を選択

  • 「アップロード」 タブを選び、Excelファイルをドラッグ&ドロップします。 Excelファイルをドラッグ&ドロップしてアップロード

  • インポート場所を選択します(例:「スプレッドシートを置換」や「新しいシートを挿入」など)。 ファイルのインポート場所を選択

  • 「データをインポート」 をクリックします。 「データをインポート」 をクリック

3. 変換せずに編集する「Office互換モード」とは?

「Excelのまま編集したいけれど、ソフトを持っていない」「相手にはExcel形式のまま返送したい」という場合は、無理に変換する必要はありません。

Googleには 「Office編集機能(互換モード)」 があります。

  • 使い方: GoogleドライブにアップロードしたExcelファイルをダブルクリックして開くだけです。

  • 特徴: 拡張子は .xlsx のままですが、スプレッドシートと同じような画面で編集・保存ができます。

  • 見分け方: ファイル名の横に緑色で .XLSX というバッジが表示されていれば、それはExcelファイルのまま編集している状態です。 ファイル名の横に緑色で .XLSX というバッジが表示される

4. 変換時の注意点と対処法(文字化け・レイアウト崩れ)

スプレッドシートとExcelは非常に似ていますが、異なるソフトであるため「完全な互換性」はありません。変換時には以下の点に注意してください。

レイアウト・書式のズレ

フォントの違いにより、セルの幅や高さが変わり、文字がはみ出してしまうことがあります。また、複雑な罫線や条件付き書式の色が反映されない場合があります。

  • 対策: 変換後は必ずファイルを開いて目視確認し、微調整を行いましょう。

関数・マクロの互換性

これが最大の注意点です。

  • 関数: 基本的な関数(SUM, VLOOKUPなど)は問題ありませんが、Excel固有の新しい関数などはエラーになることがあります。

  • マクロ(VBA): スプレッドシートではExcelのマクロ(VBA)は動作しません。 変換するとマクロ自体が削除されるか、無効化されます。スプレッドシートで自動化を行うには「Google Apps Script (GAS)」で書き直す必要があります。

グラフの表示

3Dグラフや複雑な複合グラフは、変換時に形が崩れたり、画像化されて編集できなくなったりすることがあります。

5. まとめ

GoogleスプレッドシートとExcelの変換は、難しい操作なしで簡単に行えます。

  • スプレッドシート → Excel: 「ファイル」>「ダウンロード」から実行。

  • Excel → スプレッドシート: ドライブにアップロードして「Googleスプレッドシートとして保存」。

  • 変換しない: .xlsx のまま「Office互換モード」で編集も可能。

「自分たちだけで編集するならスプレッドシート」、「取引先に送るなら最後にExcel変換」といったように、用途に合わせて使い分けることで、業務効率をさらに高めることができるでしょう。 :

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