顧客管理システムは、顧客との良好な関係構築やビジネス成長をサポートしてくれるツールです。

しかし顧客管理システムは数多くあるため、以下のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

  • 何ができるか知りたい

  • 自社に合うシステムはどれか知りたい

  • まずは低コストで試したい

本記事では、顧客管理システムの基本から導入するメリット、主な機能、選び方のポイントを解説します。さらに2025年最新のおすすめランキングも紹介します。

顧客管理システム選びに悩んでいる方向けに、丁寧に解説しますのでぜひ最後までご覧ください。

顧客管理システムとは

顧客管理システムとは

顧客管理システムとは、顧客情報を一元的に管理し、活用する仕組みのことです。

具体的には、顧客の氏名や連絡先といった基本情報に加えて、購入履歴、問い合わせ履歴、さらには営業担当者とのやり取りの記録など、顧客に関するあらゆる情報を集約します。

蓄積されたデータもとに、パーソナライズされた対応が可能です。また顧客の行動を分析できるので、マーケティング戦略のヒントにもつながります。

顧客管理システムは、顧客との関係性を強化し、企業の成長を支えるために不可欠なツールと言えます。

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CRM・SFA・MA・DWHの違い

顧客管理システムを調べていると、CRM、SFA、MA、DWHといった言葉を耳にすることがあるかもしれません。これらは、それぞれ違う目的と機能を持っています。

CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)の目的は、顧客との関係性を全般的に管理し、良好な関係を長期的に維持することです。

SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)は、営業部門の業務効率化や案件管理に特化しており、営業担当者の業務サポートシステムです。

MA(Marketing Automation:マーケティングオートメーション)は、見込み客の獲得から育成、選別といったマーケティング活動を自動化できます。

DWH(Data WareHouse:データウェアハウス)は、さまざまなシステムから大量のデータを収集・蓄積し、分析しやすい形に整理するためのデータベースです。

それぞれの役割を理解し、自社の課題や目的に合わせて適切なツールを選びましょう。

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クラウド型とオンプレ型の違い

顧客管理システムには、主にクラウド型とオンプレミス型の二種類があります。どちらを選ぶかによって、導入の仕方や費用、運用方法が大きく変わります。

クラウド型は、インターネットを通じてサービスを利用する形態です。自社でサーバーを用意する必要がなく、初期費用を抑えやすい点が特徴です。また、場所を選ばずにアクセスできるため、テレワークなど多様な働き方にも対応できます。

一方オンプレミス型は、自社サーバーにシステムを構築して利用する形態を指します。初期費用や専門知識を持つ人材が必要になる場合がありますが、自社のセキュリティ基準に合わせてカスタマイズしやすいという利点があります。

顧客管理システムを導入するメリット

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業務効率化

顧客管理システムを導入することで、業務を効率化できます。これまで手作業や複数のツールで行っていた顧客情報の管理や関連業務を、システムによって一元化し自動化できます。

顧客の基本情報、過去の取引履歴、問い合わせ内容などが一つの場所に集約されるため、必要な情報を探す手間や時間を大幅に削減することが可能です。定型的な業務を自動化する機能が備わっている場合、従業員はよりクリエイティブな業務に集中できるようになります。

さらに、営業プロセスの可視化もできますので、チームの進捗が管理しやすくなります。

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顧客満足度の向上

ステムには顧客の詳細情報が蓄積されるため、それぞれのニーズや状況に合わせたきめ細やかな対応が可能です。

過去の購入履歴や問い合わせ内容、さらにはサイト上での行動履歴などを把握することで、顧客が今何を求めているのかをより深く理解できます。結果、最適な商品やサービスを適切なタイミングで提案したり、問い合わせに対して迅速かつ的確な回答をしたりすることが可能になるでしょう。

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属人化の防止

顧客に関する情報は、特定の担当者だけでなく組織全体で共有されるため、属人化の防止につながります。

担当者が急に休んだり異動や退職したりした場合でも、情報はシステムに記録されているのでスムーズな引き継ぎが可能です。顧客管理システムの導入により、顧客対応の品質維持やチャンスロス防止につながります。

さらに部門を超えた情報共有もしやすくなります。各部門が顧客に一貫性のあるメッセージを発信できるので、より高品質なサービスが提供できます。

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データによる意思決定

顧客管理システムを導入することで、データに基づいた客観的な意思決定ができます。これまでの経験や勘だけに頼るのではなく、具体的なデータや記録を根拠とした判断が可能です。

どのような属性の顧客が商品を購入しやすいのか、どの営業アプローチが成約に結びつきやすいのか、といった分析結果は、営業戦略やマーケティング施策を立案する上で役立ちます。また売上の予測精度を高めたり、キャンペーンの効果を正確に測定したりすることも可能です。

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収益機会の創出

顧客管理システムの導入により、アップセルやクロスセルの機会を効果的に見つけ出し、実行に移せます。顧客の購買履歴や行動パターン、興味関心などをシステム上で詳細に把握できるため、パーソナライズされたレコメンドができるからです。

例えば特定の商品を購入した顧客に対して、それに関連する別の商品(クロスセル)を勧めたり、より高機能で高価格な上位モデル(アップセル)を紹介したりできます。適切なタイミングで顧客に合わせて提案することで、購入単価アップが期待できます。

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セキュリティ強化

多くのシステムにはデータを安全に管理し、情報漏洩のリスクを減らすための機能が備わっています。

アクセス権限を設定すれば、閲覧・編集できる情報の範囲を細かく制御できます。不要なアクセスを防ぎ、内部からの情報流出リスクを抑えることが可能です。

またデータの暗号化、不正アクセス検知、操作ログの記録といった機能を活用することで、セキュリティレベルを向上できます。

顧客管理システムでできること

顧客データベース

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顧客データベース

一元的に集めた顧客に関する様々な情報を、活用しやすくするために整理できます。顧客の会社名や担当者名、電話番号、メールアドレスといった基本的な情報はもちろん、過去の購入商品や問い合わせ履歴、営業担当者がどのようなやり取りをしたかといった詳細な情報まで記録できます。

必要な顧客情報を素早く探し出せるため、担当者が変わってもスムーズに情報を引き継げます。

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案件管理

営業活動における商談のステータスを把握し、管理できる機能です。商談が発生してから受注に至るまでの各段階、例えばアポイント獲得や提案、見積もりの提示、最終契約といった流れを可視化します。

進捗が遅れている案件や、力を入れるべき案件を見つけ出し、対応策を練ることが可能です。

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マーケティング連携

マーケティング連携機能は、見込み客を集めたり育てたりするマーケティング活動と、実際に商談を進める営業活動をスムーズに連携させる機能です。

Webサイトからの問い合わせや名刺の情報などを、自動で顧客管理システムに取り込めます。実施したキャンペーンの反応を顧客の情報と結びつけて分析し、次の企画に生かすことも可能です。

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レポート

レポート機能は、蓄積されたデータをもとに、経営の判断や今後の戦略を立てるために役立つ情報を見やすくまとめてくれる機能です。

例えば売上実績の推移や営業チームの目標達成度、売れ筋商品などの情報を、グラフや表を使って分かりやすく表示します。毎日の営業報告や月ごとの成果報告など、定型的な報告書を自動で作成する機能もありますので、、資料作成の時間短縮にも繋がります。

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ワークフロー自動化

ルーティン作業をシステムが自動で行うことで、業務効率化できるのがワークフロー自動化機能です。

具体的には、新規顧客の情報が登録されたら担当者へ通知を送ったり、商談が進んだ段階で次のタスクを自動で割り当てたりできます。

また上司の承認作業もシステム上で行えるようにし、承認までの時間を短縮することもできます。単純作業を減らすことで、スタッフはより思考が必要な業務に集中できます。

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API連携

API連携機能は、顧客管理システムを他のシステムと連携することで、データのやり取りをスムーズにしたり、業務の流れを連携させたりできます。

例えば以下の連携ができます。

  • 会計システムや在庫を管理するシステム

  • 社内での連絡に使うチャットツール

受注が決まった情報を会計システムへ自動で送り、請求書の作成を効率化したり、お客様からの問い合わせ内容をチャットツールから顧客管理システムへ自動で記録したりすることも可能です。

顧客管理システムの選び方

顧客管理システムの選び方

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自社の導入目的に合っているか

顧客管理システムを導入する前に、自社の目的を明確にしましょう。なぜ顧客管理システムが必要なのか、解決したい課題は何かを具体的に洗い出すことから始めてください。

目的の例は、以下のとおりです。

  • 営業担当者の仕事の効率を上げたい

  • 顧客満足度を上げたい

  • 社内での情報共有をスムーズにしたい

目的が曖昧なままシステムを選んでしまうと、使わない機能がたくさんあったり、期待していた効果が得られなかったりするかもしれません。

関係する部署の人たちとよく話し合い、導入の目的についてみんなで同じ認識を持つことが重要です。

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必要な機能を満たしているか

自社の導入目的が明確になったら、達成のために必要な機能を具体化します。

例えば、顧客の情報を管理する機能や営業案件のステータスを管理する機能、メールの一斉送信機能、データを分析してレポートを作る機能など、必要なものをリストアップしてみましょう。

たくさんの機能が付いているシステムが良いとは限りません。使わない機能が多いと、操作が分かりにくくなったり、余計な費用がかかったりすることもあります。会社の成長も考慮し、長期的な目線で自社のニーズに一番合うものを選んでください。

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費用対効果は期待できるか

かかる費用と、得られる効果のバランスを見極める必要があります。導入費用だけでなく、毎月かかる利用料や、後から機能を追加する場合の費用など、ランニングコストも把握しましょう。

さらに業務の効率化や売り上げアップなどの、効果を具体的に予測します。手作業の削減で人件費を抑えられたり、契約率が上がって利益が増えたりすることが考えられます。

いくつかの製品から見積もりをもらい、機能と価格をよく比べてみてください。

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顧客サポートは充実しているか

導入後も安心して使い続けるためには、サポート体制がしっかりしているかを確認することが欠かせません。

使用開始時の設定を手伝ってくれるか、操作方法を教えてくれる研修があるかなどを確かめましょう。また使用開始後でも、電話やメール、チャットなどで問い合わせができるか、すぐに対応してくれるかといった点も重要です。

特に社内にITに詳しい人がいない場合、手厚いサポートが受けられる製品を選ぶと安心して使えます。

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無料トライアルがあるか

無料トライアルを活用することで、実際にシステムを使うことが可能です。システムを実際に操作することで、本当に自社の課題を解決できるか確認できます。

パンフレットやサイトの説明だけでは分からない、操作のしやすさや画面の見やすさなどを自分の目で確かめられます。複数の担当者で試してみて、それぞれの立場から使い勝手や必要な機能が揃っているかを評価しましょう。

無料トライアル期間中に、サポート窓口に問い合わせてみて、対応の速さや丁寧さを確認するのも一つの方法です。積極的に利用して、納得のいくシステムを選んでください。

顧客管理システムのタイプ別比較

顧客管理システムのタイプ別比較

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営業力を強化したい(BtoB向け)

BtoBビジネスで営業力を高めたいと考えているなら、SFA(営業支援システム)の機能が充実した顧客管理システムを選ぶのがおすすめです。なぜなら、SFAは営業担当者の日々の活動を効率化し、組織全体の営業力を底上げするのに役立つからです。

具体的には、顧客との商談の進み具合や過去のやり取りの記録、次に取るべき行動などをシステム上で管理できます。営業チーム内での情報共有がスムーズになり、担当者が変わった際の引き継ぎも楽になるでしょう。

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名刺管理も効率化したい(営業+名刺)

名刺情報の管理を効率化したり、顧客データとして活用したりしたい場合、名刺管理機能が備わっているシステムが適しています。または名刺管理ツールと、スムーズに連携できる顧客管理システムでも問題ありません。

多くの名刺を手作業で入力し整理するのは時間がかかり、また情報が個人の手元に留まってしまうことも少なくありません。名刺管理機能付きのシステムであれば、スマートフォンで名刺を撮影するだけで簡単にデータ化でき、顧客情報としてシステムに自動で登録されます。

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マーケティングを強化したい(MA連携)

見込み客を集め、育て、営業部門へ質の高い情報として引き継ぐ一連のマーケティング活動を強化したい際は、MAツールとの連携機能を持つ顧客管理システムがおすすめです。

MAはマーケティングオートメーションの略で、ウェブサイトでの行動履歴やメールの開封状況など、見込み客の関心度合いを知るための情報を集められます。この情報を営業担当者が持つ顧客情報と組み合わせることで、一人ひとりの見込み客に対してより適切なタイミングで、刺さるアプローチができます。

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手軽にカスタマイズしたい(ノーコード型)

専門的なプログラミングの知識がなくてもシステムを変更したいなら、ノーコード型の顧客管理システムを選ぶのがおすすめです。

ノーコード型システムは簡単な操作で、入力項目の追加や、業務フローの設定などかできます。システム開発会社に依頼することなく、自分たちの手で使いやすい形にシステムを育てることが可能です。

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低予算で始めたい(小規模・個人事業主)

なるべく費用を抑えて始めたい方には、無料プランがある、または利用料金が安い顧客管理システムから試してみましょう。

事業を始めたばかりの時期や、顧客数が少ない段階では、高機能で高価なシステムを導入するのは負担が大きいかもしれません。まずは顧客の連絡先を管理したり、簡単な対応履歴を残したりといった基本的な機能から使い始めてみてください。

低価格帯のシステムでも、会社の成長に合わせて有料のプランへ変更したり、機能を追加したりすることもできます。

顧客管理システムおすすめランキングTOP10【2025年版】

価格

主な機能

連携できるソフト

サポート体制

おすすめする企業の特徴

Notta Sales Agent

正式版価格未定(β版公開中)

商談録画・文字起こし・要約、発話分析、AIによる提案支援

Salesforce, HubSpot などのCRM

メール・チャットサポート(予定)

AI活用で営業効率を改善したい企業、インサイドセールス中心の企業

Salesforce Sales Cloud

19,800円〜/月(ユーザー)

顧客情報管理、案件管理、売上予測、カスタマイズ性

Google Workspace、Outlook、Slack など多数

電話・チャット・FAQ

システム基盤を強化したい中〜大規模企業

GENIEE SFA/CRM

34,800円〜/月(10ユーザー)

顧客管理、案件進捗、名刺管理、日報作成

Sansan、Outlook、Googleカレンダー

導入支援・運用サポートあり

ITツールに不慣れな現場でも導入しやすい企業

HubSpot CRM

無料〜(有料1,800円〜/月/ユーザー)

顧客管理、営業支援、Eメール追跡、ミーティング支援

HubSpot製品、Google Workspace、Zoom

チャット・コミュニティ・ヘルプ記事

まずは無料でCRMを試したい企業やスタートアップ

Zoho CRM

無料〜(有料は月1,680円〜)

顧客管理、営業支援、分析、マーケ連携

Google Workspace、Slack、Teamsなど

メール・チャット

多機能で低コストなCRMを求める中小企業

kintone

1,000円〜/月(ユーザー)

ノーコードで業務アプリ作成、柔軟なカスタマイズ

Excel、Google連携、API対応

電話・メール・代理店サポート

現場主導で業務改善したい企業

Mazrica Sales

27,500円〜/月(5ユーザー)

AIによる営業アクション提案、活動分析、失注アラート

Gmail、Outlook、Slack

導入支援・チャットサポート

AIで営業成果を最大化したいチーム

Synergy!

20,000円〜/月(初期費用あり)

メール配信、フォーム・アンケート作成、顧客育成

CSV出力、外部API対応

メール・電話

顧客との関係構築・育成を重視する企業

UPWARD

1,800円〜/月(ユーザー)

位置情報を活用した顧客管理、訪問支援

Salesforce、地図アプリ連携

メール・電話

外回り営業が多い企業・訪問効率を上げたい企業

FlexCRM

1,200円〜/月(ユーザー)

顧客・案件管理、見積・請求、カスタマイズ性高

メール連携、Googleカレンダーなど

メール・導入サポートあり

低コストで柔軟に運用したい中小企業


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Notta Sales Agent

Notta Sales Agent

Notta Agent Salesは、オンライン商談を自動で録画し、高精度なAIが文字起こしから要約までを瞬時に実行できるシステムです。議事録作成や報告業務の時間を大幅にカットできるため、本来注力すべき顧客との対話や提案活動に集中できます。

主な機能は、商談中の発話割合の可視化やAIによる製品への反応チェック、CRM連携やフォローアップメールなどです。マネージャー職は、担当者のパフォーマンスを測定し継続的な改善を促進できます。また担当者は、AIチャットで生成された回答案を活用でき、業務効率化につながります。

現在はβ版のテストが終わり、正式版のリリースに向けて機能をブラッシュアップ中です。気になる方は、公式ホームページからぜひお申し込みください。

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Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloudには、顧客情報の一元管理、案件の進捗管理、精度の高い売上予測、詳細なレポート作成機能など、営業活動全般を支えるための機能が豊富に搭載されています。

特徴は、細かく設定を変更できる高いカスタマイズ性と、将来的な機能拡張の簡単さです。他のアプリとの連携もスムーズに行えるため、社内の情報システムの中核としての役割も果たせます。

価格はEnterpriseプランの19,800円(ユーザー/月)から選べます。無料トライアルも用意されているので、自社の業務に合っているか試すことも可能です。

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GENIEE SFA/CRM

GENIEE SFA/CRM

GENIEE SFA/CRMは、特に日本の営業現場での使いやすさを追求して開発された顧客管理・営業支援システムです。国産ならではの直感的で分かりやすい操作画面が特徴で、ITツールの利用に慣れていない方でもスムーズに導入できます。

顧客情報の管理、案件の進捗確認、日報作成といった営業活動に必要な基本機能に加え、名刺管理機能も標準で備わっている点が便利です。また導入時のサポートや、運用開始後のフォロー体制も充実しており、安心して利用できます。

価格設定は、企業の規模や必要な機能に応じて柔軟に選べるプランが用意されています。スタンダードプランなら月額34,800円(10ユーザー)で利用可能です。

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HubSpot CRM

HubSpot CRM

HubSpot CRMは、無料で始められる高機能な顧客管理システムです。顧客情報の管理、営業パイプラインの可視化、Eメール追跡、ミーティング設定支援など、営業活動を効率化するための基本的な機能が無料で利用できます。

さらにマーケティングツールやカスタマーサービスツールといった同社の他製品とシームレスに連携できるため、顧客獲得から関係構築、サポートまでを一貫して管理できます。

無料でも使えますが、より高度な機能やサポートを利用したい場合は有料プランへの加入も検討できます。もっともリーズナブルなプランはStarterプラン1,800円(月/シート)です。

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Zoho CRM

Zoho CRM

Zoho CRMは、幅広い業種・規模の企業に利用されている、高コストパフォーマンスの顧客管理システムです。

顧客管理、営業支援、マーケティング支援、さらには分析機能まで、ビジネスに必要な多くの機能を網羅しながら、比較的導入しやすい価格帯で提供されている点が大きな特徴です。

特に自社の業務に合わせて画面の項目や業務の流れを、柔軟にカスタマイズできる点が評価されています。小規模なチームから大企業まで対応できる多彩なプランが用意されており、無料プランから試すことも可能です。

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kintone

kintone

kintone(キントーン)は、サイボウズ社が提供する、業務改善プラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、自社の業務に合わせた顧客管理アプリや案件管理アプリを自由に作成できます。

顧客情報、商談履歴、問い合わせ対応状況など、管理したい項目を自由に設定し、社内で情報を共有する仕組みを素早く構築することが可能です。既存のExcelファイルからデータを取り込んだり、他のクラウドサービスと連携させたりすることも簡単にできます。

初期費用は無料で、最も安価なライトコースなら1ユーザにつき1000円で利用可能です。まずは小規模から試してみたい企業や、自分たちの手で業務システムを柔軟に改善したい場合に適しています。

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Mazrica Sales

Mazrica Sales

Mazrica Sales(旧Senses)は、AIで営業担当者の業務をサポートし、案件の成約率向上を目指す次世代型のSFA/CRMです。AIが過去の類似案件のデータや営業担当者の行動パターンを分析し、次に取るべき最適なアクションを提案してくれる機能が特徴的です。

例えば、案件の進捗状況や顧客とのやり取りの頻度などから、失注リスクの高い案件を自動で検知し、アラートで知らせてくれます。また営業報告の入力を効率化する機能や、GmailやOutlookなどのメールソフトとの連携もスムーズで、営業担当者の負担を軽減できます。

基本的な機能が備わっているStarterプランなら、月額27,500円で5ユーザーが利用できます。無料トライアルもありますので、AIを使って営業成果を最大化したいと考えているチームにおすすめです。

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Synergy!

Synergy!

Synergy!(シナジー)は、国産のクラウド型顧客管理システムです。集客から顧客育成、販売促進に至るマーケティング活動全体を支援する機能が充実しています。

メール配信機能や問い合わせフォーム作成機能、アンケート機能などを標準で備えており、顧客と良好な関係を築いて売上アップにつなげられます。顧客データを細かく分類し、きめ細やかなマーケティング施策を実行しやすい点が特徴です。

価格はデータベースとフォーム利用で、月額20,000円です。なお初期費用もかかりますので、注意が必要です。顧客との関係性を重視し、効果的なマーケティング活動を展開したい企業に適しています。

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UPWARD

UPWARD

UPWARD(アップワード)は、特に外回りが多い企業に向けて開発された、地図情報を活用した顧客管理・営業支援システムです。

スマホアプリで訪問先顧客の位置情報を確認したり、近くにいる他の見込み客を検索したりできます。また訪問後の報告も移動中にできるため、営業担当者の業務を効率化できます。

価格プランはCRMの導入有無によって異なり、最安プランは月1,800円/ユーザーです。

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FlexCRM

FlexCRM

FlexCRM(フレックスCRM)は、その名のとおり柔軟なカスタマイズ性と拡張性を特徴とする顧客管理システムです。プログラミングの知識がなくても、マウス操作で画面の項目やレイアウト、業務のプロセスなどを自由に設定変更でき、自社の業務フローに合わせてシステムを最適化できます。

顧客管理や案件管理といった基本的な機能はもちろん、見積書や請求書の作成、日報管理など、営業活動に関連する幅広い業務をカバーしています。また導入時の初期設定サポートや、運用開始後のフォローアップも充実しており、システム導入に不安がある企業でも安心して利用を開始できます。

もっとも廉価なスタンダードプランでは、ユーザー1人あたりの月額利用料は1,200円です。もちろん会社の成長に合わせて、プランのアップグレードも可能です。自社の業務に合わせて細かくシステムを調整したい、かつコストも抑えたいと考える中小企業におすすめです。

顧客管理システムの導入事例

顧客管理システムの導入事例

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BtoBの製造業:売上3.2倍の事例

パイオニア株式会社では、顧客管理システムの導入により、売上を3.2倍にまで伸ばすという大きな成果を達成しました。導入以前は、顧客情報や案件の進捗状況が各営業担当者に属人化しており、組織全体で効率的な営業活動を行うことが困難でした。

そこで顧客情報や商談履歴を一元管理できるシステムを導入し、営業プロセス全体を見える形にしたのです。顧客からの引き合いから受注までの流れをシステム上で管理し、各段階での課題やボトルネックを特定しやすくしました。

結果として機会損失が減少し、より戦略的な営業活動が可能となり、売上の大幅な増加を実現できたのです。

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小売業:業務時間が1000分の1の事例

データコム株式会社では、顧客管理システムを導入した結果、業務にかかる時間を従来の1000分の1にまで短縮することに成功しました。以前は、キャンペーンの対象となる顧客を選定し、案内を送る作業を手作業で行っていたため、膨大な時間と手間がかかっていました。

特定の期間に特定の商品を購入した顧客を対象にする場合、条件に該当する顧客リストを作成するのに数日を要していたのです。しかし顧客の購入履歴や属性情報を一元管理できるシステムを導入したことで、条件に合う顧客を瞬時に抽出しメール配信リストを作成することが可能になりました。

この作業が数分で完了するようになり、従業員は本来注力すべき接客や店舗運営といった業務により多くの時間を割けるようになったのです。業務の効率化が、顧客満足度の向上にも繋がった好例と言えるでしょう。

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失敗例:不要な機能が多く浸透しなかった

ある企業では、多機能で高価な顧客管理システムを導入したものの、現場の従業員にほとんど使われず期待した効果が得られなかったという失敗事例があります。導入の目的が曖昧なまま、将来的な拡張性や機能の豊富さばかりを重視してシステムを選んでしまったことが原因でした。

実際に導入してみると操作が複雑で覚えるべきことが多く、日常業務で忙しい営業担当者にとっては負担が大きすぎたのです。結局、一部の基本的な機能しか利用されず、多くの便利な機能は使われないまま放置されてしまいました。

システムを導入する際は、自社の課題解決に本当に必要な機能は何かを見極め、現場の従業員が使いこなせるシンプルなシステムを選んでください。

顧客管理システムのよくある質問(FAQ)

顧客管理システム

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導入費用はいくら?

顧客管理システムの導入にかかる費用は、システムの提供形態や機能、利用する人数などによって大きく変わります。一般的に、自社でサーバーを用意してシステムを構築するオンプレミス型は、初期費用が高くなる傾向があります。一方インターネット経由でサービスを利用するクラウド型は、初期費用を抑えられ、月額料金で利用できるのが一般的です。

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無料で使える?

顧客管理システムの中には、無料で利用できるものも存在します。多くのシステム提供会社が、基本的な機能に限定した無料プランや、一定期間すべての機能を試せる無料トライアル期間を用意しています。無料プランの場合、登録できる顧客数や利用できる機能に制限があることが一般的ですが、個人事業主の方や小規模なチームでまずは試してみたいという場合には十分活用できるでしょう。

3

自作できる?

顧客管理システムを自社の手で作ることは、不可能ではありません。しかし、専門的な知識と多くの時間が必要となることは理解しておく必要があります。例えばExcelやAccessといった表計算ソフトやデータベースソフトを利用して、簡易的な顧客リストや案件管理表を作成することは可能です。しかし複数人での同時編集、データの自動集計や分析、セキュリティの確保、他のシステムとの連携といった、本格的な顧客管理システムが持つ機能をすべて自作で実現しようとすると、データベースの設計やプログラミングの技術が不可欠です。

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何人規模から必要?

明確な基準はありませんが、顧客情報の管理に手間を感じ始めたら導入を検討するタイミングと言えるでしょう。例えば顧客の数が増えてきてExcelでの管理が煩雑になってきた、担当者ごとに顧客情報が分散していて社内での共有が難しい、過去の対応履歴をすぐに確認できずお客様対応に時間がかかるといった課題が出てきたら、システムの導入が有効な可能性があります。

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移行期間の目安は?

データの量や複雑さ、選んだシステムの機能、そして社内の準備状況などによって大きく異なります。一般的には、既存の顧客データを整理し重複や誤りを修正する作業が必要です。その後、新しいシステムにデータを取り込み、正しく反映されているかを確認します。

さらに従業員が新システムをスムーズに使えるように、操作方法の研修やマニュアルの準備も必要です。これらの作業全体で、簡単なシステムでデータ量が少ない場合は数週間程度で完了することもありますが、大規模なシステムや複雑なデータ移行を伴う場合は、数ヶ月から半年以上かかることも珍しくありません。

まとめ:自社に合った顧客管理システムを導入しよう

この記事では、顧客管理システムの基本的な知識から、導入のメリット、主な機能、選び方のポイント、そして具体的な製品の比較や導入事例まで幅広く解説してきました。これらの情報を参考に自社の現状を分析し、どのような顧客管理を目指すのかを具体的に検討してみてください。

しかし数多く存在する顧客管理システムの中から、自社にぴったりのシステムを見つけるのは大変です。もし最新のAIを活用した顧客管理システムを試してみたい方は、Notta Sales Agentがおすすめです。

新のAIを活用した商談記録ツールに興味がある方は、無料で体験できるNotta Sales Agentがおすすめです。公式ホームページからぜひお申し込みください。

Chrome拡張機能10選

Nottaが選ばれる理由は?

① 日本語特化のAIで業界トップの文字起こし正確率が実現、複数言語の文字起こしと翻訳も完璧対応

② 驚いほどの認識速度で文字起こし作業効率化が実現、一時間の音声データがただの5分でテキスト化

③ 国内唯一のGM・Zoom・Teams・Webex連携できるAI会議アシスタント、事前の日程予約から会議を成功に導く

④ AI要約に内蔵されるAIテンプレートで会議の行動項目、意思決定やQ&Aなどを自動作成
(カスタム要約テンプレートでインタビューや営業相談など様々のシーンでの効率化を実現)

⑤ 一つのアカウントでWeb、APP、Chrome拡張機能が利用でき、データの同期と共有はカンタン

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