海外旅行の計画は心躍りますが、「現地で言葉が通じなかったらどうしよう」という不安を感じることはありませんか。レストランでの注文や道に迷った時、もっと現地の人と話してみたい時など、言葉の壁がなければ旅はさらに楽しくなるはずです。そんな悩みを解決してくれるのが、お持ちのスマートフォンで使える「翻訳アプリ」の存在です。

翻訳アプリにはたくさんの種類があり、どれが自分の旅行に合っているのか選ぶのは難しいと感じるかもしれません。そこでこの記事では、海外旅行に最適な翻訳アプリの選び方を基本から解説します。さらに無料で使えるおすすめアプリから、オフラインで役立つアプリ、便利な使い方まであなたの旅をサポートする情報を網羅しました。

自分にぴったりのアプリを見つけて、言葉の不安を解消し、最高の旅行体験を実現させましょう。

海外旅行に最適な翻訳アプリの選び方

スマートフォンのホーム画面にGoogleアプリのアイコンが表示されている写真。海外旅行用の翻訳アプリ選びに関連したイメージにぴったりです。

目的に合っているか

翻訳アプリは、まず自分の旅行での主な利用目的をはっきりさせてから選ぶのがおすすめです。目的によって、必要となる機能が大きく異なるからです。例えば現地の人と積極的にコミュニケーションを取りたいのであれば、スムーズな「会話」ができる音声翻訳機能が欠かせません。街中の看板やレストランのメニューを理解したい場合には、「カメラ翻訳」機能が非常に役立ちます。

また現地の友人とのメールのやり取りなど、長い文章を訳す必要があるなら、長文翻訳の精度が高いアプリが向いています。会話、文字の読み取り、長文翻訳など、自分が一番使いたい場面を想像してアプリを選ぶことが、失敗しないための第一歩です。

必要な機能は搭載されているか

アプリを選ぶ際は、海外旅行で役立つ基本的な翻訳機能が搭載されているかを確認することが重要です。便利な機能が揃っていると、海外旅行中の様々な場面でスムーズに対応できるためです。最低限チェックしたい便利な機能には、以下のようなものがあります。

  • 音声入力: マイクに向かって話すだけで翻訳してくれる機能です。両手がふさがっている時でも手軽に使え、会話の際に役立ちます。

  • 会話モード: 2つの言語を同時に翻訳し、会話形式で表示する機能です。相手との意思疎通が円滑になり、テンポの良いコミュニケーションが可能になります。

  • カメラ翻訳: スマートフォンのカメラをかざすだけで、写った文字を翻訳します。メニューや看板、書類の読解に非常に便利です。

  • 履歴: 過去の翻訳結果を保存できる機能です。ホテル名やよく使うフレーズなどを後から簡単に見返すのに役立ちます。

これらの機能の有無を確認し、ご自身の旅のスタイルに合ったアプリを選びましょう。

あれば便利:会話自動検出/方言対応/共有機能

基本的な機能に加えて、さらに便利な付加機能があると旅行がもっと快適になります。なぜなら、細かいニーズに応える機能は、予期せぬ場面で役立つことが多いからです。例えば「会話自動検出」は、話している言語をアプリが自動で判断してくれるので、言語を切り替えるボタン操作の手間が省けます。

「方言対応」機能があれば、標準語以外の言葉が使われる地域へ行く場合でも安心感が増すでしょう。また、翻訳結果を他のアプリに送れる「共有機能」は、翻訳した住所を地図アプリで開いたり、メモ帳に保存したりする際に重宝します。必須ではありませんが、自分の行き先や使い方を考えて、これらの付加機能もチェックすると、より自分に合ったアプリを見つけられます。

精度は十分か

翻訳アプリの精度は、使われている翻訳モデルの得意分野や使い方で変わるため、事前に確認が必要です。精度が低いと、誤解が生まれたり意思疎通ができなかったりする可能性があります。精度を判断するポイントはいくつかあります。

  • モデルの得意言語: あるアプリはヨーロッパ系の言語に強く、別のアプリはアジア系の言語が得意といった特徴があります。渡航先の言語に合わせて選びましょう。

  • 句読点・固有名詞: 正確な翻訳のためには、文章を短く区切り、句読点を正しく入力することが大切です。また、人名や地名などの固有名詞は苦手な場合もあります。

  • 復唱確認: 翻訳結果が正しいか不安な時は、相手に翻訳された文章を読んでもらうか、再度日本語に訳し直して内容を確認すると確実です。

自分の行く国の言語に強いアプリを選び、使い方を工夫することで翻訳の精度を高めることができます。

自分のデバイスに対応しているか

使いたい翻訳アプリが、自分の持っているスマートフォンに対応しているか事前に確認しましょう。アプリはiPhone(iOS)専用やAndroid専用の場合があり、対応していないとインストールすらできません。ほとんどの主要な翻訳アプリはiPhoneとAndroidの両方に対応していますが、中には片方のOSでしか使えないアプリも存在します。

またパソコン(PC)のブラウザ版で使えるアプリもあります。旅行前に計画を立てる際などに、パソコンで長い文章を翻訳したい場合に便利です。App StoreやGoogle Playで事前に対応状況を調べておくと、現地で使えないという事態を防げて安心です。自分の持っているデバイスのOSを確認し、対応しているアプリの中から選ぶことが基本となります。

料金に見合っているか

翻訳アプリの料金は、無料版で十分か、有料版の機能が必要かを考えて判断することが大切です。無料でも高機能なアプリは多いですが、有料版にしかない便利な機能もあるからです。料金を考える際のポイントは以下の通りです。

  • 無料範囲: 多くのアプリは無料で基本的な翻訳機能を使えます。短い会話や簡単な文章の翻訳なら、無料版で十分対応できることが多いです。

  • 課金ポイント: 有料版では、広告が非表示になったり、オフライン翻訳が無制限で使えたりします。また、カメラ翻訳の精度向上や、文字数制限のない長文翻訳など、より高度な機能が提供される場合があります。

まずは無料版を試してみて、機能に物足りなさを感じたり、広告が気になったりしたら有料版を検討するのが良いでしょう。

無料で使える海外旅行におすすめの翻訳アプリ10選

開かれた本の上にメガネが置かれ、レンズに「Translate」と書かれている写真。翻訳のコンセプトを表現したイメージです。

1

Notta

Notta

NottaはAIによる高精度な音声認識で、会話を文字に起こしながら翻訳できるサービスです。会議やインタビューの音声をテキスト化するビジネスツールですが、旅行中の会話記録にも応用可能です。リアルタイムで会話を文字に起こし、40以上の言語へ翻訳します。音声とテキストが一緒に保存されるため、後から聞き返して内容の確認ができます。

料金は無料プランで月に120分までの文字起こしが可能で、より多くの機能を使いたい場合は有料プランもあります。現地ツアーの説明など、聞き逃したくない重要な会話を後でじっくり見返したい人にとって、非常に心強いツールとなるでしょう。

Googleアカウントがあれば、誰でも月120分の文字起こしができます。今すぐ使い始められますので、公式ホームページから試してみてください。

2

Google翻訳

Google翻訳

Google翻訳は、Googleが提供する翻訳サービスのアプリ版で、世界中の多くの旅行者に利用されている定番アプリです。特徴は、テキスト翻訳はもちろん、音声、会話、カメラ、手書き入力など多彩な機能を備えている点にあります。対応言語は130を超え、多くの言語でオフラインでも利用可能です。

料金は、これら全ての主要な機能を完全に無料で利用できます。初めて翻訳アプリを使う人や、どのアプリにすべきか迷っている人、また様々な国を訪れる予定がある人にとって、まずインストールしておくべき一本と言えるでしょう。

3

DeepL

DeepL

DeepLは、ドイツで開発されたAIを活用した高精度な機械翻訳サービスです。その最大の特徴は、文脈を理解した非常に自然で滑らかな翻訳文を生成することにあり、特にヨーロッパ系の言語でその真価を発揮します。他のアプリでは不自然になりがちな言い回しも、人間が書いたような自然な文章に訳してくれます。

料金は翻訳できる文字数に制限がある無料版と、制限なしで使える有料のPro版があります。友人へのメッセージやビジネスメールなど、少し長めの文章を正確かつ自然に翻訳したい場合に非常に役立つため、翻訳の質を最も重視する人におすすめです。

4

VoiceTra

VoiceTra

VoiceTraは、日本の情報通信研究機構(NICT)が開発した、多言語音声翻訳アプリです。旅行中の会話に特化して設計されており、その特徴はマイクボタンを押して話すだけという非常にシンプルな操作性にあります。

研究開発目的で提供されているため、全ての機能を無料で利用することが可能です。難しい機能は不要で、とにかく手軽に音声翻訳だけを使いたい人や、機械の操作が苦手な方にとって、最適なアプリと言えるでしょう。

5

Microsoft Translator

Microsoft Translator

Microsoft Translatorは、Microsoftが提供する多機能な翻訳アプリで、個人利用からビジネスシーンまで幅広く対応します。このアプリのユニークな特徴は「マルチデバイス会話機能」です。自分のスマホで話した内容が、相手のスマホにそれぞれの言語で表示されるため、多国籍のグループで会話する際に非常に便利です。

料金はオフライン機能を含め、全て無料で利用できます。グループでの旅行や、複数の言語が飛び交う場面でのコミュニケーションを円滑にしたい人にとって、大きな助けとなるでしょう。

6

Papago

Papago

Papagoは、韓国の検索エンジンで有名なNAVER社が開発した翻訳アプリで、「パパゴ」はエスペラント語で「オウム」を意味します。その最大の特徴は、韓国語の翻訳精度が非常に高い点です。流行語や口語表現など、他のアプリでは訳しきれない自然な韓国語の翻訳に強く、画像翻訳やウェブサイト翻訳などの機能も豊富です。

料金は無料で利用できます。そのため、韓国旅行を計画している方や、K-POP、韓流ドラマが好きな人が現地の言葉を調べる際に最も頼りになるアプリであり、必須のツールと言えるでしょう。

7

SayHi翻訳

SayHi Translate

SayHi翻訳は、Amazon傘下の企業が開発した音声通訳アプリです。会話に特化しており、その特徴は軽快な動作と直感的でシンプルな操作性にあります。アプリを起動してすぐに会話を始められる手軽さが強みで、翻訳された音声の再生速度を変更できるため、相手にゆっくり内容を伝えたい時にも便利です。

料金は無料で利用できます。余計な機能は不要で、会話のテンポを重視する人や、とにかく素早く音声翻訳を使いたい人に向いているアプリです。

8

iTranslate

iTranslate

iTranslateは、100以上の言語に対応する世界的に人気の翻訳アプリで、辞書機能も兼ね備えています。その特徴は、機能のバランスが良く、有料のPro版にアップグレードすることでオフライン翻訳やカメラを使ったリアルタイム翻訳などが無制限で利用可能になる点です。

基本的な機能は無料で使え、全ての機能を使うには月額制の有料プランへの登録が必要です。旅行の頻度や目的に合わせて柔軟にアプリの機能を使い分けたい人や、まずは無料で試してみたい人に適しています。

9

U Dictionary

U Dictionary

U Dictionaryは、翻訳機能と高機能な辞書機能が一つに統合されたアプリです。オックスフォード大学出版局などと提携しており、その特徴は翻訳結果に出てきた知らない単語をタップするだけで、詳しい意味や使い方、例文をすぐに調べられる点にあります。オフライン辞書も利用可能です。

料金は基本的な機能を無料で利用できますが、広告が表示されます。翻訳するだけでなく、言葉の意味を深く理解したい学習意欲の高い人にとって、非常に便利なツールとなるでしょう。

10

UDトーク

UDトーク

UDトークは、元々聴覚に障がいのある方とのコミュニケーションを支援するために開発されたアプリです。その特徴は、高精度な音声認識で会話をリアルタイムに文字起こしし、その内容を多言語に翻訳できる点にあります。会話のログが文字として画面に残るため、内容を正確に把握しながらコミュニケーションをとることが可能です。

料金は個人利用の範囲であれば無料で利用できます。1対1の会話や、静かな環境で、誤解なく正確に意思疎通を図りたい場面で特に役立つアプリです。

オフラインに対応している海外旅行におすすめの翻訳アプリ10選

青いシートが並ぶ飛行機の客室内と乗客の姿を捉えた写真。海外旅行中に翻訳アプリが役立つシーンを示しています。

1

Google翻訳

Google翻訳

Google翻訳は、オフライン翻訳においても多くの旅行者にとって第一候補となる万能アプリです。事前に言語データをダウンロードしておけば、ネットがない場所でもテキスト翻訳や一部の言語でカメラ翻訳が利用できます。対応言語数が非常に多く、様々な国で役立ちます。

料金はオフライン機能を含め、全て無料で利用可能です。コストをかけずに信頼性の高いオフライン翻訳機能を使いたい全ての人にとって、まず検討すべきアプリと言えます。

2

Microsoft Translator

Microsoft Translator

Microsoft Translatorは、Microsoftが提供する高機能翻訳アプリで、オフラインでも質の高い翻訳を提供します。特徴はテキスト翻訳やカメラ翻訳に加え、旅行でよく使う会話集がプリセットされた「フレーズブック」もオフラインで確認できる点です。AIを活用した翻訳をオフラインでも利用できるのが強みです。

料金はオフライン機能を含め、全て無料で利用できます。Google翻訳と合わせてインストールしておいて状況に応じて使い分けたい人や、フレーズブックを活用したい人に最適です。

3

Papago

Papago

Papagoは、韓国語に強いことで有名なNAVER社の翻訳アプリですが、主要な言語のオフライン翻訳にも対応しています。得意とする韓国語はもちろん、日本語や英語などの翻訳品質が、オフラインであっても高いレベルで保たれる点にあります。

料金はオフライン機能も無料で利用可能です。ネット環境がない場所でも、できるだけ自然で正確な翻訳を求める人、特に韓国やアジア諸国を訪れる人には心強い味方となるでしょう。

4

U Dictionaryv

U Dictionary

U Dictionaryは、翻訳と辞書が一体化した学習者向けのアプリで、オフライン機能も充実しています。このアプリの大きな特徴は、翻訳機能だけでなく、単語の意味や例文、類義語などをネットなしで確認できる高機能な辞書もオフラインで利用できる点です。主要言語のテキスト翻訳やカメラ翻訳もオフラインで行えます。

料金は無料で利用できますが広告が表示されます。旅行中に新しい単語を学びたい、言葉の意味を深く理解したいという学習意欲の高い人におすすめです。

5

iTranslate

iTranslate

iTranslateは、機能のバランスが良い翻訳アプリで、有料版でオフライン機能が大幅に強化されます。その特徴は、有料のPro版にアップグレードすることで、40以上の言語でテキスト翻訳や音声翻訳をオフラインで利用可能になる点です。広告も非表示になり、ストレスなく操作に集中できます。

オフライン機能の利用には月額制の有料プランへの登録が必要ですが、通信環境を気にせず、高機能な翻訳アプリを快適に使いたい人には適しています。

6

Apple翻訳

Apple翻訳

Apple翻訳は、iOSに標準で組み込まれているApple純正の翻訳アプリです。設定から使いたい言語をダウンロードしておけば、オフラインでテキスト翻訳や会話モードが手軽に利用できます。iPhoneの操作に慣れている人なら直感的に使え、新しくアプリをインストールする必要もありません。

料金はもちろん無料で、iPhoneに付属しています。余計なアプリを増やしたくないiPhoneユーザーや、シンプルで簡単な操作性を求める人に最適です。

7

CamTranslator Pro

CamTranslator Pro

CamTranslator Proは、カメラを使った文字翻訳に特化した専門的な有料アプリです。その名の通りカメラ翻訳に強みを持ち、その特徴はオフラインでの利用を前提に設計されている点にあります。ネット環境がない場所でもレストランのメニューや街の看板などを素早く高精度で翻訳できます。

料金は買い切り制などのプランがありますが有料です。テキスト入力や音声入力よりも、目の前にある文字情報をオフラインで素早く翻訳したいというニーズが強い人にとって、非常に頼りになるアプリです。

8

Yandex翻訳

Yandex Translate

Yandex翻訳は、ロシアの検索エンジン大手Yandexが提供する翻訳アプリです。その特徴は、特にロシア語やその周辺国の言語において高い翻訳精度を誇る点です。100近い言語に対応し、その多くでオフライン利用が可能です。写真翻訳や、単語の意味を詳しく調べられる辞書機能もオフラインで使えます。

基本的なオフライン機能は無料で利用できるため、特に東欧や中央アジアへの旅行を計画している場合に、他の翻訳アプリと併用するとさらに安心できるでしょう。

9

Lingvanex Translator

Lingvanex

Lingvanex Translatorは、非常に多くの言語で強力なオフライン翻訳機能を提供する有料アプリです。その最大の特徴は、テキスト、音声、画像、ウェブサイトの翻訳を100以上の言語でオフライン実行できる、極めて強力な機能を持っている点にあります。

料金は買い切り制やサブスクリプションなどの有料プランが必要ですが、その価値は十分にあります。世界中を周遊する旅行者や、仕事でマイナーな言語のオフライン翻訳が頻繁に必要な人に最適な選択肢です。

10

Pleco

Pleco

Plecoは、中国語に特化した、辞書アプリの決定版とも言えるアプリです。その特徴は、圧倒的な情報量を誇る辞書機能が全てオフラインで利用できる点にあります。読み方のわからない漢字も手書き入力で検索でき、翻訳機能も搭載しています。

基本的な辞書機能は無料ですが、カメラで文字を読み取るOCR機能などの高機能なアドオンは有料となります。中国への旅行や出張の際に、単語や文章を深く正確に理解したい全ての人にとって必須のアプリです。

今回紹介したアプリを、一覧の比較表にしました。必要な機能や予算感によって最適なアプリは変わりますので、自分のニーズに合ったアプリを見つけてください。

アプリ名特徴主な機能対応言語数会話モードカメラ翻訳オフライン対応月額料金(目安)
Notta高精度な音声認識で、会話の文字起こしと翻訳に特化。音声認識、文字起こし、リアルタイム翻訳40以上△ (文字起こしベース)××無料(制限あり)
Google翻訳対応言語数と機能の豊富さが強みの定番アプリ。テキスト、音声、会話、カメラ、手書き翻訳130以上無料
DeepLAIによる自然で流暢な翻訳が特徴。特に長文に強い。テキスト、カメラ翻訳30以上×× (Pro版は○)無料(制限あり) 1,200円~
VoiceTra日本の研究機関が開発。旅行会話に特化した音声翻訳アプリ。音声翻訳30以上××無料
Microsoft Translator複数端末で会話できる「マルチデバイス会話機能」がユニーク。テキスト、音声、会話、カメラ翻訳100以上無料
Papago韓国語の翻訳精度が非常に高いことで有名。テキスト、音声、会話、カメラ、ウェブサイト翻訳10以上無料
SayHi翻訳シンプルで素早い音声翻訳が魅力。直感的な操作性。音声翻訳豊富××無料
iTranslate機能のバランスが良く、有料版でオフライン機能などが強化。テキスト、音声、会話、カメラ翻訳(レンズ機能)100以上× (Pro版は○)無料(制限あり) 700円程度~
U Dictionary翻訳機能と辞書機能が一体化し、言語学習にも役立つ。テキスト、会話、カメラ翻訳、辞書40以上無料(制限あり)
UDトーク会話をリアルタイムで文字化し、多言語に翻訳する支援アプリ。音声認識、文字起こし、多言語翻訳100以上△ (文字起こしベース)××無料(制限あり)
Apple翻訳iPhone標準搭載。シンプルでiOSとの連携がスムーズ。テキスト、音声、会話、カメラ翻訳10以上無料
CamTranslator Proカメラ翻訳に特化した有料アプリ。オフラインでも高精度。カメラ翻訳豊富×◎ (特化)買い切り制など
Yandex翻訳ロシア語やその周辺国の言語に強い翻訳アプリ。テキスト、音声、カメラ翻訳、辞書100近く無料(制限あり)
Lingvanex Translator100以上の言語で強力なオフライン翻訳が可能な有料アプリ。テキスト、音声、画像、ウェブサイト翻訳100以上◎ (強力)買い切り制など
Pleco中国語に特化した最強の辞書・翻訳アプリ。学習者にも最適。辞書、OCR、手書き入力1 (中国語)×○ (有料)◎ (辞書機能)無料(機能追加は有料)

海外旅行でリアルタイム音声・同時通訳を使いこなす方法

黒い背景にリュックサック、ノート、地図、コインなど旅の持ち物が並んだ写真。海外旅行の準備や翻訳アプリの活用をイメージできます。

端末の持ち方

音声翻訳を使う際は、スマートフォンのマイクが自分と相手の声を拾いやすいように持つことが基本です。マイクの位置を意識しないと声がうまく入力されず、誤訳の原因となるからです。具体的にはスマートフォンを自分と相手の間に、テーブルへ置くようにして持つのがおすすめです。

マイクは通常、スマートフォンの下部についていることが多いです。そのマイク部分を話している人の方へ少し向けるようにすると、よりクリアに音声を拾うことができます。また、手でマイク部分を覆ってしまわないように注意しましょう。適切な持ち方を心がけるだけで、音声認識の精度が上がり、会話がスムーズになります。

ターンテイク

会話モードでスムーズに話すには、一人が話し終えてから次の人が話す「ターンテイク」を意識することが重要です。多くのアプリは、二人の人間が同時に話すと音声を正しく認識できません。具体的には、まず自分が話し、翻訳結果が表示・再生されたのを確認してから、相手に話すよう促します。

  • 自分がマイクに向かってはっきりと話す。

  • アプリが翻訳するのを待つ。

  • 翻訳結果を相手に見せる、または音声を聞かせる。

  • 相手が話し終えるのを待ってから、自分が再び話す。

この順番を守ることで、アプリが混乱することなくテンポの良い会話が成り立ちます。

ノイズ対策

音声翻訳の精度を上げるためには、できるだけ周囲の騒音(ノイズ)が少ない場所で使うことが大切です。アプリのマイクは、人の声と周囲の雑音を区別するのが苦手だからです。例えば交通量の多い道路脇や、人で賑わう市場などでは、車の音や他の人の話し声も拾ってしまい、正しく翻訳されないことがあります。

もし騒がしい場所で話す必要がある場合は、マイクをできるだけ口元に近づけて、はっきりとした声で話すようにしましょう。少し静かな場所に移動するだけで、翻訳の精度が劇的に改善されることも少なくありません。ノイズを避ける工夫が、円滑なコミュニケーションにつながります。

早口・訛り・固有名詞の対応

翻訳アプリは早口や強い訛り、固有名詞の翻訳が苦手なため、話し方を工夫する必要があります。アプリは標準的な話し方を基準に学習しているため、そこから外れると正しく認識・翻訳できない可能性があります。

  • 話し方: いつもより少しゆっくり、そして文章を短く区切って話すことを心がけましょう。

  • 訛り: 強い訛りのある相手と話す際は、簡単な単語で言い直してもらうようお願いするのも一つの手です。

  • 固有名詞: 人の名前や特定の地名、料理名などは、翻訳されずにそのまま表示されるか、誤訳されることがあります。固有名詞は、スマートフォンの画面に文字で入力して見せるなど、別の方法で伝えると確実です。

これらの点を意識するだけで、アプリの翻訳精度は大きく向上します。

海外旅行で翻訳アプリをオフラインで使う方法

ノートに「Hello」「Hallo」「こんにちは」など多言語のあいさつが吹き出しで描かれている写真。翻訳アプリや語学学習のイメージに最適です。

言語パックの事前ダウンロード手順

オフライン翻訳機能を使うには、アプリの設定画面から「言語パック」を事前にダウンロードする必要があります。この作業をしないと、オフラインではアプリが機能しません。一般的な手順は以下のとおりです。

  1. Wi-Fiに接続した状態で行う

  2. 使用する翻訳アプリを開き「設定」や「オフライン翻訳」といったメニューを探す

  3. 自分が旅行する国の言語と、母国語である日本語の両方を選択し、ダウンロード

データサイズは言語によって異なりますが、数百MB程度の場合が多いです。ダウンロードが完了すれば、準備は完了です。これで、機内モードやネット接続がない状態でも翻訳機能が使えるようになります。

端末容量と更新タイミング

言語パックをダウンロードする際は、スマートフォンの空き容量と、パックの更新タイミングに注意が必要です。言語パックは数百MBの容量を必要とするため、空き容量が少ないとダウンロードできない場合があります。不要な写真やアプリを整理し、十分なスペースを確保しておきましょう。

また翻訳アプリや言語パックは、翻訳精度向上のために定期的に更新されます。旅行の直前に、アプリストアでアプリ本体が最新版になっているか、またアプリ内で言語パックの更新通知が来ていないかを確認するのがおすすめです。最新の状態にしておくことで、より正確な翻訳が期待できます。

オフラインで制限されやすい機能

オフライン翻訳では、オンライン時と比べて一部の機能が制限されたり、精度が落ちたりすることがあります。オフラインで使えるのはスマートフォン本体の処理能力に依存する機能に限られ、クラウド上の高性能なAIを利用できません。

例えばリアルタイムでのスムーズな会話翻訳や、複雑な文章の翻訳精度は、オンライン時よりも低下する傾向があります。またカメラをかざすだけで文字を置き換えて表示するような高度なAR翻訳機能は、オフラインでは使えないことが多いです。オフライン翻訳は、あくまで基本的な意思疎通を補助する機能だと理解しておくと良いでしょう。

音声→テキスト変換/カメラOCRの注意

オフラインでの音声認識やカメラを使った文字認識(OCR)は、オンライン時より精度が低くなる点に注意が必要です。スマートフォン単体での処理能力には限界があるためです。音声認識では、周囲が静かな環境ではっきりと話さないと、うまく聞き取ってもらえないことがあります。

カメラでの文字認識も同様で、特に手書きの文字やデザイン性の高いフォントは、正しく読み取れない可能性が高まります。オフラインでこれらの機能を使う際は、印刷された標準的な文字を、明るい場所ではっきりと撮影するなど、アプリが認識しやすい状況を作ってあげることが重要です。

検閲・接続制限への備え

一部の国では、政府によるインターネット検閲で特定のアプリやサービスが使えない場合があるため、VPNなどの対策を検討すると安心です。VPN(仮想プライベートネットワーク)というサービスを利用すると、自分のインターネット接続を別の国経由にできます。

これにより、接続制限を回避して日本のサービスと同じようにアプリを使えるようになります。渡航先のネット事情を事前に調べ、必要であればVPNアプリを契約・設定しておきましょう。

海外で旅行使える翻訳アプリの無料版と有料版の違い

開いたスーツケースの中にビーチとパラソルが広がるファンタジックな写真。翻訳アプリを持って海外旅行に出かけるワクワク感を伝えます。

無料版の上限

多くの無料翻訳アプリには、一日に翻訳できる回数や文字数に上限が設けられています。これはサーバーへの負荷を調整し、多くの人がサービスを利用できるようにするためです。例えば一度に翻訳できる文章の長さが5000文字までと決まっていたり、高精度な翻訳機能は一日数回までしか使えなかったりします。

短い会話や単語を調べる程度の使い方であれば、無料版の上限に達することは少ないでしょう。しかし、長文のメールを翻訳したり、一日中頻繁にアプリを使ったりする場合には、上限が不便に感じるかもしれません。利用するアプリの無料版の制限を事前に確認しておくと安心です。

広告・機能制限

無料版アプリでは、画面に広告が表示されたり、一部の便利な機能が使えなかったりする制限があります。アプリの開発会社は、広告収入や有料版への誘導によって運営費をまかなわれています。広告は操作中に突然表示されることがあり、急いでいる時には煩わしく感じることがあるかもしれません。

  • 広告表示: 画面の下部や、翻訳の合間に全画面広告が表示されることがあります。

  • 機能制限の例:

    • オフライン翻訳が使えない、または対応言語が少ない

    • カメラを使ったリアルタイム翻訳が利用できない

    • 保存できる翻訳履歴の件数が少ない

これらの制限は、基本的な翻訳機能を使う上では大きな問題にならない場合も多いです。

有料版のメリット

有料版の最大のメリットは、無料版の各種制限がなくなり、より高度で快適な機能を使えるようになる点です。月額数百円から千円程度の投資で、旅行中のコミュニケーションが格段にスムーズになります。広告が一切表示されなくなるため、操作に集中できます。

また、翻訳回数や文字数の上限もなくなり、長文の翻訳も気兼ねなく行えます。さらに、オフライン翻訳機能が強化され、対応言語が増えたり、音声翻訳もオフラインで使えるようになったりします。複数のデバイス間で翻訳履歴を同期できる機能など、有料版ならではの便利な機能も魅力です。

翻訳アプリと翻訳機の比較

空港のロビーでスーツケースに足を乗せ、スマホを手に飛行機を眺める男性の写真。旅行中に翻訳アプリを使うシーンを表現しています。

アプリのメリット・デメリット

翻訳アプリの最大のメリットは、いつも持ち歩いているスマートフォンで、手軽かつ無料で始められる点です。新たに専用の機械を購入する必要がなく、思い立ったらすぐにインストールして使えるからです。

  • メリット:

    • 多くが無料で利用でき、コストがかからない

    • カメラ翻訳や辞書機能など、翻訳以外の機能も豊富

    • 常に最新の翻訳エンジンにアップデートされる

  • デメリット:

    • スマートフォンのバッテリーを消費する

    • ネット環境がないと機能が制限される場合がある

    • 会話中にスマホを取り出す手間がある

手軽さと多機能性を重視するなら、アプリが非常に便利な選択肢となります。

翻訳機のメリット・デメリット

専用翻訳機のメリットは、会話に特化した設計による操作の簡単さと、バッテリー持ちの良さです。翻訳以外の機能がない分、ボタンを押して話すだけというシンプルな操作で、誰でも直感的に使えます。

  • メリット:

    • 操作がシンプルで会話に集中できる

    • スマートフォンのバッテリーを気にせず使える

    • 相手に機械を渡して使ってもらうなど、会話がスムーズに進む

  • デメリット:

    • 購入に数万円のコストがかかる

    • 翻訳機本体を持ち運ぶ必要がある

    • カメラ翻訳などの付加機能は搭載していない機種が多い

頻繁に海外へ行く人や、機械の操作が苦手な方、会話のスムーズさを最優先したい人には専用翻訳機が向いています。

海外旅行の翻訳アプリでよくある質問

飛行機の窓から見える雄大な山脈と機体の翼を撮影した写真。海外旅行へ向かう機内で翻訳アプリを使うシーンを連想させます。

「結局どれが一番いい?」用途別のおすすめ

一番良いアプリは存在せず、あなたの「用途」によって最適なアプリは異なります。それぞれのアプリに得意なこと、不得意なことがあるからです。

  • 初心者で迷ったら: まずは「Notta」がおすすめです。対応言語の多さ、機能の豊富さ、無料でも使えることから、あらゆる場面で平均点以上の活躍をします。

  • 会話を重視するなら: 音声翻訳に特化した「VoiceTra」や、シンプルな操作性の「SayHi翻訳」が便利です。

  • 翻訳の自然さを求めるなら: 長文やメールの翻訳で力を発揮する「DeepL」が良いでしょう。

  • 韓国旅行なら: 韓国語の精度が非常に高い「Papago」が必須です。

このように、自分の目的をはっきりさせることが、最適なアプリを見つける近道です。

オフラインで使える範囲は?

オフラインで使える機能の範囲は、アプリと、有料か無料かによって大きく異なります。オフライン機能は、事前にダウンロードした言語データと、スマホ本体の処理能力だけで動作するためです。一般的に無料アプリのオフライン機能では、「テキスト翻訳」が基本となります。

Google翻訳やMicrosoft Translatorなどでは、一部言語で簡単な「カメラ翻訳」も可能です。有料版になると、オフラインで使える言語数が増えたり、音声翻訳に対応したりと、機能が大幅に強化される傾向があります。ただし、いずれのアプリでも、オンライン時に比べて翻訳精度は若干落ちることを理解しておきましょう。

同時通訳は現実的?

映画の字幕のような完璧な「同時通訳」をアプリで実現するのは、現時点ではまだ難しいです。しかし会話のテンポを助ける「逐次通訳」としては十分に現実的で、非常に役立ちます。同時通訳は、相手が話している最中から訳し始める高度な技術ですが、アプリは基本的に「相手が話し終えてから翻訳を開始」します。

そのため会話には少し間が生まれますが、会話モードを使えば自分と相手が交互に話す内容をスムーズに翻訳してくれます。お互いが少し待つことを意識すれば、ストレスなくコミュニケーションをとることが可能です。

おすすめの端末やアクセサリは?

翻訳アプリを快適に使うためには、比較的新しいモデルのスマートフォンと、モバイルバッテリーがあると安心です。アプリ、特に音声やカメラを使う機能は、スマートフォンの処理能力を使い、バッテリーを大きく消費するからです。

  • 端末: ここ数年以内に発売されたスマートフォンであれば、ほとんどのアプリは問題なく動作します。画面が大きいモデルの方が見やすく、相手にも見せやすいでしょう。

  • アクセサリ:

    • モバイルバッテリー: 一日中アプリを使うなら必須のアイテムです。

    • マイク付きイヤホン: 騒がしい場所で音声入力する際に、自分の声をクリアに拾ってくれるため、翻訳精度が向上します。

これらの準備をしておけば、バッテリー切れや精度の問題を心配せず、安心して翻訳アプリを活用できます。

まとめ

海外旅行に翻訳アプリを持っていくことは、言葉の壁を乗り越え、旅をより豊かにするための非常に有効な手段です。数多くのアプリの中から、自分の目的や渡航先に合わせて「選び」、オフラインでの使い方などを含めた「準備」を事前に行うことが失敗しないための鍵となります。

無料でも高機能なアプリはたくさんありますが、必要であれば有料版や専用の翻訳機を検討するのも良いでしょう。どのアプリを使えばいいか迷う方には、Nottaがおすすめです。豊富な対応言語と、高性能なAIを搭載していて、誰でも無料で使えます。興味がある方は、公式ホームページから試してみてください。

この記事で紹介した選び方や使い方を参考に、あなたにぴったりの翻訳ツールを見つけ、海外旅行を心ゆくまで楽しみましょう。

海外との会議をAIがリアルタイム翻訳!

Web会議をAIがリアルタイム翻訳! グローバルビジネスを加速します

新規登録(無料)