
会話 を リアルタイム で メモ しよう と する たび に、 会議 の 流れ を 自分 で 止めて しまって いた
―― まずは、御社の事業内容と上野様のミッションについて教えてください。
上野様:株式会社WAKUWAKUは、「リノベ不動産」というブランドをフランチャイズ・ボランタリーチェーンとして展開しています。新築の需要が減っていく中で、リフォーム・リノベーションに不動産仲介を組み合わせてワンストップで手がけたい、というオーナー様に加盟いただき、開拓のフローを本部側で用意する形です。私はその本部でスーパーバイザー(SV)として加盟店様の経営をフォローする立場と、リノベーションデザイン部という二つの役割を兼任しています。
―― リノベ不動産ならではの強みは何でしょうか?
上野様:一番の強みは、SVが加盟店様に伴走支援する体制だと思っています。私自身、前職が大手不動産会社の戸建てリノベーション事業で営業・設計・積算・現場監督をしていたので、その経験を活かして、建築基準法や役所対応が絡む戸建てのような難易度の高い案件でも、加盟店様と一緒に解決しています。新築が売りにくくなっている今だからこそ、「不動産仲介+リノベーション」をワンストップで提供できる仕組みそのものが強みですし、そこを本部としてしっかり支えられる体制を大事にしています。

株式会社WAKUAKUオフィス兼ショールーム
―― Notta導入前は、どのような課題がありましたか?
上野様:私の業務では、一つの加盟店様とのオンラインミーティングが月に1〜2回、1回1〜2時間ほどあります。人によって担当する加盟店数は異なりますが、10社から15社ほど担当しています。以前はそこで話した内容を議事録として残そうとしても、メモ書き程度になってしまっていました。
上司が後から見ても、予定は分かるけれどそれ以外に何を話したかまでは追えない。ちゃんと書こうとすればその分時間もかかりますし、記憶頼りだと忘れてしまう。録音だけしておいて後から聞き直す方法も試しましたが、非常に効率が悪かったです。
そんな中、1年半ほど前に会社全体で「AI化を進めていこう」というプロジェクトが始まりました。何をやるか棚卸しをしたときに出てきたのが、自動化ツール(RPA・Zapierなどの活用検討)、問い合わせのAI対応や書面作成、議事録作成、データ分析、提案資料作成という5つのグループです。
その中で一番最初に着手したのが議事録でした。当時はGeminiで録音・自動要約を試みる案も出たのですが、日本語の文字起こし精度がまったく実用レベルに届かず、見送りました。

リノベ不動産事業本部 BP事業部 上野 博之様
Notta を 選んだ 決め手 は、 文字起こし 精度 と 話者 ごと の 聞き分け
―― 何社か比較検討された中で、Nottaに決めた理由を教えてください。
上野様:それまではGoogle MeetやZoom自体の録音機能で変換していたのですが、出てきた文章を読んでも「何を言っているんだろう」となる部分がかなりありました。
トライアル期間でNottaを使ってみたら、その精度の違いに驚きました。話している内容がちゃんと文章になって出てくる、という体験がそれまでなかったんです。
以前は、会話をどう捉えたかによって担当ごとに議事録の解釈が変わってしまうこともあったのですが、今はNottaが事実をそのまま文字にしてくれるので、記録自体にバイアスがかかることはなくなりました。
もう一つの決め手はコストパフォーマンスです。文字起こしの精度と使いやすさを踏まえると、十分見合う価格だと感じました。
会議中 に 思いついた こと を そのまま 声 に 出せば、 それ が 翌日 には Webアプリ に なって いる
―― 実際にNottaを導入して、今どんな使い方をされていますか?
上野様:オンラインの定例会議、部内ミーティング、複数人でのプロジェクト会議は、ほぼ100%Nottaを使用しています。
最近はオフラインで少人数で話すときも、事前に了承を得たうえでNottaを入れるルールにしています。社員57名(2026年9月時点)のうち、4割くらいがアカウントを持っている印象です。ミーティングが多い担当ほど、日常的に使っていますね。
―― 以前と比べて、一番変わったことは何ですか
上野様:以前はミーティングをしながら自分でメモを取ろうとして、「ちょっと待ってください、今の部分は大事なので」と会話を止めてしまうことがよくありました。今は文字起こしをNottaに任せられるので、会話そのものに完全に集中できるようになりました。
―― さらに一歩進んだ使い方もされているとお聞きしました。
上野様:はい。会議の中で「この業務を、Webアプリで作れるんじゃないか」と思いついたアイデアを、その場でそのまま声に出すようにしています。会議はNottaで文字起こしされているので、その文字起こしをコピーしてClaudeに渡せば、要件定義から実装まで進められる。この方法で、今は社内向けにいくつかのWebアプリを動かしています。
(Webアプリの一例)
加盟店ごとの状況を分析するWebアプリ
社内で開発中の案件を棚卸しし、優先度順に並べる「作りたいものリスト」Webアプリ
重要事項説明書・契約書・登記簿・管理規約・測量図などの書類をPDFで取り込み、既定のフォーマットへ自動転記するWebアプリ(※法人契約で学習利用されない設定、社内規程に基づき運用)
お客様から「この物件を買ってリフォームしたらいくらかかるか」と聞かれた際に、その場で概算を出せるWebアプリ
施工管理の工程表を自動で作成するWebアプリ

上野様が作成されたアプリのサンプル画面
―― 加盟店様を交えた打ち合わせでも同じように活用されているんですか?
上野様:そうですね。「こういうWebアプリを作りたいんだけど、こういう機能が欲しい」という要望を聞く会議をして、それをそのままClaudeに打ち込めば、翌日にはできている、ということもあります。
案件が増えてくると、複数回にわたる打ち合わせの内容を横断的に振り返る必要も出てきます。ここで使っているのがNotta Brainです。あくまで1つの会社・1つのプロジェクトの文脈だけを拾ってほしいので、案件ごとにプロジェクトを分けて使うようにしています。
実際、先日担当が変わった案件では、それまでの4回分のミーティングを読み込ませて「今の課題は何か」「これからどうすればいいか」を分析してもらい、そこから引き継ぎを進めました。
ミーティングが終わるたびに、前回までの内容をもとに次のアジェンダに必要な資料を作ってもらう、というのも今の運用です。音声で記録が残っているからこそ、こうした整理がスムーズにできています。
**********
Notta Brainとは:
Nottaが提供する、複数の会議記録や資料を横断的に読み込み、要約・分析・資料作成までを行うAIエージェント。
**********
「議事録は手段」 — 声 を 資産 に 変えて いく、 これから の 挑戦
―― Nottaを使う上で、大切にされている考え方はありますか?
上野様:議事録が作れること自体は大事だと思っています。ただ私にとっては、そこがゴールではなくて、会議で残した内容の先に何が生まれるか、の方が大事だと思っています。議事録は、あくまで手段です。
―― 弊社も2026年8月にリブランディングを行い、「AI議事録の会社」ではなく「音声AIプラットフォーム」というメッセージを打ち出しています。音声データを一次データとして溜めて活用していく、という位置づけです。まさに上野様の使い方そのものだと思います。
上野様:会議中の無駄話のように思われる会話は、実は無駄話ではないんです。その会議のゴールのためにやっている。議事録に書けば「意見が出た」で終わってしまうところを、AIに読み込ませれば、次の課題に対する答えを導くための指摘やアドバイスが返ってくる。
脱線したように見える会話の中にこそ、答えがあるんです。人間だけでは気づけない部分だと思います。
―― 最後に、同じような課題を持つ企業の方へ、メッセージをお願いします。
上野様:シンプルなことですが、まずは使ってみてほしい、ということです。社内・社外問わず、使っていない人がいたら「まずは使ってみて」と伝えています。自分が話した内容を、議事録以外の用途にも使ってみる。それだけで、これまで何となく終わっていた会議が、次のステップに進むことがあると思います。


株式会社 WAKUWAKU
オンライン会議の内容がメモ書き程度にしか残らず、話した内容そのものが記録に残らない。
録音を後から聞き直す運用は非効率だった。
会話をリアルタイムでメモしようとすると、会話の流れを止めてしまっていた。
高精度な文字起こしでオンライン会議をほぼ100%記録し、対面の会議にも運用を拡大。
会議で思いついたアイデアをその場で発話し、文字起こしをそのままAI開発の要件定義に活用。
AIを活用し、プロジェクトごとに複数回にわたるミーティングの内容を横断的に振り返り。
会議中は会話そのものに集中できるように。
担当引き継ぎやアジェンダ作成が、過去の音声データをもとにスムーズに。
議事録を単なる「記録」で終わらせず、複数の業務Webアプリ開発の起点として、声を資産に変えつつある。

