
Filmoraの自動文字起こし方法を画像付きでわかりやすく解説!
業界トップの正確率で作業効率爆上げ!
文字起こしにはさまざまな方法がありますが、なかでもツールを利用した自動文字起こしが最も効率的な文字起こし方法といえます。
本記事では、自動文字起こしができる動画編集ツール「Filmora」の使い方や注意事項を詳しくご紹介しています。
「自動文字起こしをしたいけど、どんなツールを利用すればよいのかわからない」
「自動文字起こしができる動画編集ツール「Filmora」を使ってみたいけど、どうやったら自動文字起こしができるのかわからない」
とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Filmoraの文字起こし機能(自動字幕起こし)とは
Filmoraは単なる動画編集ツールではなく、先進的なAI技術を統合したクリエイティブプラットフォームです 。そのAIツール群の中核をなすのが「自動字幕起こし」(自動音声認識)機能であり、動画クリエイターを煩雑な字幕制作作業から解放することを目的としています。
この機能の主な特徴は以下の通りです。
高精度な認識:Filmoraは最新のインテリジェントな音声認識アルゴリズムを採用しており、公式には理想的な音声条件下で最大99%の精度を謳っています 。ユーザーレビューの中には、その精度がVrewのような専門ツールを上回るとの声もあります 。もちろん、最終的な精度はマイクの品質、話者の滑舌、背景ノイズの有無といった音声データの品質に大きく左右されます 。
幅広い言語サポート:旧バージョンが十数言語のサポートだったのに対し、最新版のFilmoraではサポート範囲が45の言語と方言にまで拡大されています 。これには日本語、英語、中国語、スペイン語、フランス語、アラビア語などが含まれ、世界中のクリエイターのニーズに応えます。
豊富なカスタマイズオプション:ソフトウェアには68種類のアニメーション字幕テンプレートが内蔵されており、視覚的に魅力的な字幕を簡単に作成できます 。字幕のフォント(高品質なモリサワフォントも利用可能 )、色、サイズ、スタイル、位置を自由に調整し、動画のスタイルに完璧に合わせることが可能です 。
SRTファイルのエクスポート:生成された字幕は、業界標準のSRT(SubRip Text)形式のファイルとして書き出すことができます 。これにより、他のプラットフォーム(YouTubeなど)や別の動画編集ソフトで字幕を再利用でき、ワークフローの柔軟性が大幅に向上します。
Filmoraの使い方・字幕の入れ方
ここからは実際にFilmoraを利用して自動文字起こしを行う方法をご紹介します。
「Filmoraを導入したものの、自動文字起こしのやり方がわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。
Filmoraの起動後、「ここをクリックしてメディアをインポート」ボタンをクリックします。
文字起こしをしたい動画を選択します。(※動画の選択はドラッグ&ドロップでも可能です。)
動画選択後は、下記画像赤枠の場所に動画をドラッグ&ドロップすると、シークバーに動画が挿入され、編集が可能となります。
自動文字起こしアイコンをクリックします。
文字起こしするファイルの範囲や出力表示形式を選択後、「OK」ボタンをクリックします。
文字起こし完了後は、ポップアップ画面右上の「×」ボタンをクリックします。
自動文字起こしされたテキストデータがシークバーに追加されるので、ダブルクリックすると、テキスト編集画面に遷移できます。
テキスト編集画面では、編集したいテキストを選択して自由に編集できます。
テキスト編集後、「保存」ボタンをクリックすると、編集したテキストが適用されます。
テキスト編集画面では、テキストの編集だけでなく、テキスト部分の背景色やテキスト自体の色のカスタマイズも可能です。
文字起こしや編集が完了したら「エクスポート」ボタンをクリックして、動画の出力が可能です。
出力する動画の名前や保存場所、解像度やフレームレートの指定後、「エクスポート」ボタンをクリックします。
無料版を利用する場合は「透かし付きで出力」ボタンをクリックします。(※「購入」ボタンをクリックするとFilmora有料版の購入ができます。)
出力後は「フォルダを開く」ボタンをクリックして、フォルダ内の動画ファイルをダブルクリックすれば確認できます。(※無料版は動画内にロゴが入ります。)
Filmoraの価格とAIクレジットシステムの詳解
これはFilmoraの最新バージョンにおける最も重要な変更点の一つです。旧バージョンが一定時間の無料文字起こしを提供していたのに対し、Filmora 13以降では「AIクレジット」システムが導入され、自動字幕起こしを含むすべての高度なAI機能を利用する際に、このクレジットを消費する仕組みになりました 。
無料版の制限:Filmoraの無料版の主な制限は、書き出す動画にロゴが入ることです 。自動字幕起こし機能については、無料ユーザーはごくわずかな試用回数しかなく、本格的に利用するには有料プランへのアップグレードが必要です 。ただし、「アチーブメントプログラム」で特定のタスクを完了することで、少量のクレジットを獲得することも可能です 。
AIクレジットの消費量:
自動字幕起こし (STT):動画1分あたり4クレジットを消費 。
翻訳付き自動字幕起こし:動画1分あたり5クレジットを消費 。
料金プランとクレジットの入手方法:
年間プラン:AI機能を頻繁に利用するユーザーに最も適した選択肢です。例えば、「アドバンス年間プラン」(年額7,980円)では毎月1,000 AIクレジットが付与されます。このクレジットは月ごとにリセットされ、翌月には再び満額が補充されます 。
永続ライセンス:このプラン(8,980円)を購入すると、購入時に1,000 AIクレジットが一度だけ付与されます 。使い切った後は、追加でクレジットパックを購入しない限りAI機能は利用できません 。
追加購入:どのプランでも、クレジットが不足した場合はいつでも追加のクレジットパックを購入できます 。
このシステムは、継続的にAI機能を使いたいクリエイターにとって、永続ライセンスよりも年間プランの方が経済的で現実的な選択肢であることを示唆しています。無料版は30分までしか自動文字起こしができない
Filmoraを導入した直後は「無料版」を利用している状態であり、自動文字起こし時間は合計で30分までという制限がかかっています。(※動画の無音部分は文字起こし時間に含まれません。)
そのため、有料版にアップグレードはしたくないけど、本格的な文字起こしだけしたいと考えている方は、有料の「Filmora 自動字幕起こし(STT)プラン」に加入する必要があるのです。
「Filmora 自動字幕起こし(STT)プラン」は、有料版と異なりすべての機能がアンロックされるわけではありませんが、安価な価格で本格的な自動文字起こしができます。
利用プランは3種類用意されており、プラン内容と利用料金は以下の通りです。
プラン名 | 1時間プラン | 5時間プラン | 10時間プラン |
利用料金 | 599円(税込)/月 | 2,480円(税込)/月 | 3,680円(税込)/月 |
出典:Filmora公式サイト_自動字幕起こし(STT)サービスの購入
どの程度の長さの動画を文字起こしする予定なのかを検討し、利用するプランを選択しましょう。
また、上記のプランはいつでも再購入・キャンセルが可能なため安心してご利用いただけます。
無料版は出力された動画内にロゴが入る
Filmoraでそれだけ時間をかけて編集した動画でも、無料版の場合は出力された動画にFilmoraのロゴが入ります。
そのため、Filmoraでは何ができるのかを知りたい、とりあえず動画を出力してみたいといった方には無料版でも問題ありませんが、本格的に利用したい、出力した動画を共有・公開したいと考えている方は有料版の利用を推奨します。
有料版には複数のプランが用意されていますが、ここでは「個人向け」と「法人・商用向け」のプランをご紹介します。
プラン内容と利用料金は以下の通りです。
プラン名 | 対象ユーザー | 価格(税込) | ライセンス種別 | メジャーアップデート | AIクレジット配分 | クラウドストレージ | 商用利用権 |
無料体験版 | 評価目的 | ¥0 | 機能制限付き体験 | 不可 | 無料体験回数あり | - | 不可 |
個人向け ベーシック年間プラン | 個人クリエイター | ¥6,980/年 | サブスクリプション | 無料 | 無料体験回数あり | 1 GB | 可 |
個人向け アドバンス年間プラン | AI多用クリエイター | ¥7,980/年 | サブスクリプション | 無料 | 1,000クレジット/月 | 10 GB | 可 |
個人向け 永続ライセンス | AI利用頻度が低いユーザー | ¥8,980(一括) | 永続(現行バージョン) | 有料 | 1,000クレジット(一括) | 1 GB | 可 |
法人向け 年間プラン | 法人・商用 | ¥11,900/年 | サブスクリプション | 無料 | - | - | 可 |
法人向け 永続ライセンス | 法人・商用 | ¥17,900(一括) | 永続(現行バージョン) | 有料 | - | - | 可 |
学生・教職員向け 年間プラン | 学生・教職員 | ¥5,980/年 | サブスクリプション | 無料 | - | - | 不可 |
学生・教職員向け 永続ライセンス | 学生・教職員 | ¥8,980(一括) | 永続(現行バージョン) | 有料 | - | - | 不可 |
本格的な文字起こしだけしたい場合は「Filmora 自動字幕起こし(STT)プラン」で問題ありませんが、すべての機能をアンロックしてFilmoraを使いこなしたいと考えている方は有料版へのアップグレードをおすすめします。
その他の文字起こし方法
Filmoraは自動文字起こしができる非常に便利な動画編集ツールですが、より本格的な文字起こしをしたい場合には、最先端のAIが搭載されているツールの利用がおすすめです。
ここからは、最先端のAIが搭載されている高精度な文字起こしツールを2つご紹介します。
Nottaを利用して文字起こしをする方法
「Notta」は言語ごとに最適なAI音声認識エンジンを駆使し、高精度かつ自然な文字起こしができる文字起こしツールです。
高性能な文字起こしツールに加えて、日程調整や画面録画、AIによる質問応答・文章生成・文章要約といった機能を搭載しているため、文字起こし作業以外でも効果的に活用できるツールといえます。
また、「SSL」を用いた暗号化通信技術により強固なセキュリティを実現しており、個人情報や機密情報なども扱えるため、議事録作成などの業務でも安心してご利用いただけます。
幅広い用途で文字起こしアプリを導入したい、精度の高い文字起こしアプリで作業を効率化したいと考えている方におすすめです。
Vrewを利用して文字起こしをする方法
「テキストで動画を編集する」というユニークなコンセプトが特徴で、特にインタビューや講演など、会話ベースの動画を素早くカット編集するのに便利です。無料プランでも月間120分という十分な文字起こし枠を提供しており、ライトユーザーにとって非常に魅力的です 。
これらの専門ツールと比較した際のFilmoraの最大の強みは「シームレスな統合」です。複数のソフトウェア間でファイルを書き出したり読み込んだりする手間がなく、一つのアプリケーション内で素材生成から編集、字幕制作、最終的な書き出しまで、すべての作業を完結できる効率性は、大きなメリットと言えるでしょう。
文字起こし機能付き動画編集ソフトの比較分析
ソフトウェア | 対象ユーザー | 価格モデル | 文字起こしコスト/制限 | 言語サポート | 主要な差別化要因 |
Wondershare Filmora 14 | プロシューマー, YouTuber, スモールビジネス | サブスクリプション / 永続ライセンス + AIクレジット | AIクレジット消費(4クレジット/分) | 45言語 | AI機能と編集機能のシームレスな統合、使いやすさ |
Adobe Premiere Pro | プロの映像制作者, 放送業界 | サブスクリプション | サブスクリプション料金に込み(追加コストなし) | 18言語 | 業界標準の機能性、Adobeエコシステムとの連携 |
CapCut | SNSクリエイター, 個人ユーザー | フリーミアム(無料 + Proサブスクリプション) | 無料(一部制限あり)、Pro版で無制限 | 複数言語 | 圧倒的な無料機能、モバイルとの親和性 |
Vrew | 文字起こし中心のユーザー, 教育関係者 | フリーミアム(無料 + 有料プラン) | 無料プラン(120分/月)、有料プランで枠拡大 | 複数言語 | テキストベースでの動画編集、高精度な文字起こし |
Nottaは日本語に特化した国内最先端AI音声文字起こしツールです。
よくあるご質問
ここからは、Filmoraの自動文字起こし(自動字幕起こし)機能に関するよくあるご質問をまとめました。
Filmoraに関してご不明点がある場合は、ぜひ参考にしてください。
Filmoraの自動文字起こしは有料ですか?
Filmoraは、無料版の場合は合計30分の文字起こしが可能です。
さらに文字起こしがしたい場合は「有料プラン」に加入するか、「Filmora 自動字幕起こし(STT)プラン」に加入する必要があります。
Filmoraで字幕に文字を入力するにはどうすればいいですか?
Filmoraで動画編集時に、自動文字起こし後は字幕のシークバーが表示されるので、シークバーをダブルクリックすれば字幕の編集が可能となります。
編集後は必ず「保存」ボタンをクリックして、動画に編集した字幕を適用させましょう。
Filmoraで字幕の文字起こしはできますか?
Filmoraは自動で字幕の文字起こしができます。
動画編集中に「自動字幕起こし」ボタンをクリックするだけで、動画の字幕の文字起こしが開始されます。
Filmoraで字幕を書き出す方法は?
Filmoraで動画編集時に字幕のシークバーを右クリックし、「字幕ファイルをエクスポート」をクリックすると、SRT形式のファイルとして字幕の書き出しができます。
まとめ
本記事では、自動文字起こしができる動画編集ツール「Filmora」の使い方や注意事項を詳しくご紹介してきました。
「Filmora」は文字起こし機能でストレスフリーに字幕の作成・編集ができるうえに、使いやすさと豊富な機能で、人気のツールです。
しかし、無料版には制限が多く、文字起こし機能が30分しか使えなかったり、出力した動画に大きくロゴが入ってしまったりするため、本格的に利用した方は有料版の利用をおすすめします。
また、ほかにも「Notta」や「Vrew」を利用して文字起こしもできますので、ぜひ本記事を参考にして、自分に最適な文字起こし方法を見つけていただければ幸いです。