パラグラフライティングのコツを徹底解説！PREP法との違いやおすすめツールもご紹介

レポートなどを分かりやすく書くためのパラグラフライティングについて、以下のように悩んでいませんか？

• 書き方を知りたい

• うまく書けるコツを知りたい

• おすすめのツールを知りたい

パラグラフライティングは、レポートなど文章を書く際に分かりやすく書けるスキルで、文章を構成する最小の単位である「パラグラフ」を意識して書きます。パラグラフとは、一つの主題に関する文の集まりであり、文章の流れや論理性を高める役割を果たします。

この記事では、パラグラフライティングの書き方やルール、おすすめのツールやよくある質問について解説します。分かりやすいように丁寧に説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

パラグラフライティングとは

パラグラフライティングとは、文章を構成する最小の単位であるパラグラフ（文章の段落）を書く技術のことです。パラグラフは、一つの主題に関する文の集まりであり、文章の流れや論理性を高める役割を果たします。パラグラフライティングを学ぶことで、読者に伝えたいメッセージを明確にできます。パラグラフライティングの具体的な例文を見てみましょう。

トピック：日本の四季

主題文：日本は四季がはっきりしている国です。

サポート文：春には桜が咲き、夏には花火や祭りが楽しめます。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色や温泉が魅力的です。

サポート文：また、四季によって食べ物や行事も変わります。春にはお花見や入学式、夏にはかき氷や海水浴、秋には栗やスポーツ、冬にはお餅や初詣などがあります。

結論文：このように、日本では四季に応じて自然や文化が豊かに変化します。

このパラグラフでは、トピック文（主題文）で主題を提示し、サポート文で具体的な例や説明を加え、結論文でまとめています。読者は、パラグラフの先頭から最後まで一貫した内容を理解することができます。

• PREP法との違い

PREP法とは、Point（主張）、Reason（理由）、Example（例）、Point（再度主張）の順にパラグラフを書く方法です。これは、英語のエッセイやレポートなどでよく使われる書き方です。PREP法では、自分の意見や考えを主張し、それを裏付ける例や理由を示します。

PREP法とパラグラフライティングの違いは、主題と主張の違いです。パラグラフライティングにおける主題は、事実や知識に基づくものであり、読者が共通に認めるものです。しかしPREP法における主張は、自分の見解や判断に基づくものであり、読者が異なる意見を持つ可能性があります。そのためPREP法では、主張を証明するために例や理由が必要となるわけです。

以下は、PREP法で書かれたパラグラフの例です。

Point：私は日本の四季が好きです。

Reason：これらの自然や文化は日本独自のものであり、他の国では味わえないものだからです。

Example：例えば、春には桜が咲き、夏には花火や祭りが楽しめます。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色や温泉が魅力的です。

Point：だから私は日本の四季が好きです。

このパラグラフでは、Point文で自分の好みを述べ、Reason文でその理由を説明し、Example文で具体的な例を挙げ、Point文で再び自分の好みを繰り返しています。説得力が増し、読者は筆者の主張とその根拠を理解できます。

パラグラフライティングの書き方・ルール

ここからは、パラグラフライティングの書き方やルールを解説していきます。それぞれ5つずつ紹介しますので、それぞれの内容を確認してパラグラフライティングに挑戦してみましょう。

書き方の5ステップ

パラグラフライティングの書き方の5つのステップは、以下のとおりです。

• トピックを選ぶ

• 主題となる文を書く

• サポート文を書く

• 結論文を書く

• 修正と編集をする

それぞれの内容を解説していきます。

1.トピックを選ぶ

パラグラフの主題となるトピックを決めます。トピックは、文章全体のテーマに関連するものである必要があります。トピックは、一般的なものから具体的なものまで様々ですが、自分が書きたいことや読者が知りたいことを考えて選びましょう。興味や関心があれば、書くモチベーションや情熱が高まるからです。

他にも、読者にとっても興味や関心を引くものであることが望ましいです。読者にとっても価値や意義があれば、読むモチベーションや理解度も高まります。さらに自分が十分に知識を持っている内容であれば、根拠が充実するでしょう。

2.主題となる文を書く

次に主題となる文（トピック文）を書きます。トピック文はパラグラフの主題を示す文です。トピック文は、パラグラフの先頭に置くことが一般的です。また、パラグラフの内容を要約するようなものであり、読者に対して何を伝えたいかを明確にする内容にします。

トピック文はパラグラフ内で扱う話題を限定することが重要です。話題が広すぎると、パラグラフ内で十分に説明できません。一方で話題が狭すぎると、パラグラフ内で充分な内容になりません。さらに読者に対して、何かしらの反応を引き出すことが重要です。反応とは、賛成や反対だけでなく、疑問や感想など様々な状態を指します。反応があれば、読者はそのパラグラフに関心を持ちます。

3.サポート文を書く

主題となる文を書いたら、トピック文を補足するためにサポート文を書きます。サポート文はトピック文に関連する具体的な例や説明を提供し、読者に対してトピック文の正しさや重要さを示します。

またサポート文は、トピック文と直接関係するものであることが重要です。関係のないものを書いてしまうと、パラグラフの一貫性や論理性が失われます。加えて、トピック文を詳しく説明するものであることもポイントです。説明とは、原因や理由、方法や手順、効果や結果などです。説明によって、読者はトピック文の意味や背景を理解できます。

4.結論文を書く

パラグラフの最後に、結論文と呼ばれる文を書きます。結論文は、パラグラフの内容をまとめるようなものであり、読者に対して何を覚えてほしいかを強調します。結論文は、トピック文と同じか似た内容であることが多いです。

また、パラグラフの内容を簡潔に要約することが重要です。要約とは、トピック文とサポート文の中から最も重要なポイントを抽出することです。要約によって、読者はパラグラフの内容を思い出しやすくなります。

5.修正と編集をする

パラグラフが完成したら、修正と編集を行います。修正では、パラグラフの内容や構成に問題がないかを確認しましょう。編集においては、パラグラフの表現や文章法に誤りがないかをチェックします。修正と編集は、自分だけでなく他人にも見てもらうことが望ましいです。

また、修正と編集においてパラグラフが自分の意図どおりに書けているかの確認が大事です。意図どおりに書けているかどうかは、自分が伝えたいメッセージや読者へのアピールポイントが明確になっているかで判断できます。

パラグラフライティングの5つのルール

ここからは、パラグラフライティングの5つのルールを見ていきます。5つのルールは以下のとおりです。

• 1パラグラフに1トピック

• トピック文はパラグラフの先頭

• トピック文の補足以外はそのパラグラフに書かない

• パラグラフのつながりを意識する

• パラグラフの長さは適切にする

このルールに従って書き進めると、読み手に伝わりやすいパラグラフライティングが完成します。

1パラグラフに1トピック

パラグラフは、一つの主題に関する文の集まりであるため、1パラグラフでは1トピックだけを扱うことが重要です。複数のトピックを混ぜてしまうと、パラグラフの内容がぼやけてしまいます。1トピックにすることで、パラグラフの内容が明確になります。

トピック文はパラグラフの先頭

トピック文は、パラグラフの主題を示す最も重要な文であるため、パラグラフの先頭に置くことが望ましいです。トピック文が先頭にあれば、読者はパラグラフの内容を予測することができます。さらに先頭に置くことで、パラグラフの導入としての役割を果たします。

トピック文の補足以外はそのパラグラフに書かない

サポート文や結論文は、トピック文を補足するために存在します。そのため、トピック文と関係のない内容はそのパラグラフに書かないことが重要です。

トピック文と関係のない内容を書いてしまうと、パラグラフの一貫性や論理性が失われます。トピック文と関係する内容だけを書くことで、パラグラフの統一性と説得力が増します。

パラグラフのつながりを意識する

パラグラフは、文章全体の一部であるため、他のパラグラフとのつながりを意識することが重要です。パラグラフの間には、接続詞や指示語などを使って、前後の関係を意識して書き進めましょう。パラグラフのつながりが明確であれば、文章全体の流れや展開がスムーズになります。

パラグラフの長さは適切にする

パラグラフの長さは、文章の種類や目的によって異なりますが、一般的には、短すぎず長すぎないことが望ましいです。短すぎるパラグラフは、内容が十分でない印象を与えます。長すぎるパラグラフは、内容が複雑である印象を与えます。パラグラフの長さは、読者の理解や興味を保つために適切に調整しましょう。

パラグラフライティングにはNottaがおすすめ

パラグラフライティングにはステップやルールがあるため、慣れないうちは書くのに時間がかかるものです。そこでおすすめなのが自動文字起こしサービス「Notta」です。Nottaは、高精度のAI音声認識エンジンを活用して、音声をテキストに変換するサービスです。主な特徴をまとめてみましたので、ご覧ください。

Nottaの活用シーンは幅広いですが、パラグラフライティングが必要な会議の議事録作成等にも重宝します。議事録作成については次の記事でも解説していますので、合わせてご確認ください。

参考：議事メモとは？議事録との違いや議事メモの書き方・効率よく取るコツを解説

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よくあるご質問

パラグラフライティングについて、よくある質問をまとめました。事前に確認しておくと、パラグラフライティングを効率的に進められます。

パラグラフのルールは？

パラグラフライティングには5つのツールが挙げられます。

• 1パラグラフに1トピック

• トピック文はパラグラフの先頭

• トピック文の補足以外はそのパラグラフに書かない

• パラグラフのつながりを意識する

• パラグラフの長さは適切にする

上記のルールを守ることで、要点を上手くまとめて読み手に伝わりやすいパラグラフライティンができます。

英語のパラグラフライティングのルールは？

 英語のパラグラフライティングでは、日本語と同様にパラグラフを改行で区切り、インデントを入れることが基本です。また、トピックセンテンス、リーズニング、エビデンスの3つの要素を含めることも重要です。

ただし、英語では以下の点に注意する必要があります。

• 一つのパラグラフには一つのアイデアだけを入れること。

• トピックセンテンスは明確かつ具体的に書くこと。（読者がパラグラフの内容を予測できるようにする）

• リーズニング（理由）やエビデンス（根拠）は論理的かつ客観的に書くこと。（自分の意見や感想だけでなく、事実や根拠を示す）

• 文と文を接続詞や参照語などでつなげること。（流れや関係性がわかりやすくする）

英語でも、基本的な書き方は日本語と変わりません。

ライティング 1時間何文字？

ライティングの1時間あたりの文字数は、個人差や分野によって異なりますが、一般的には1,000〜2,000文字程度が目安です。ただしあくまで目安であり、書く内容や目的によって変わることもあることも覚えておきましょう。

文字数の変動には、例えば以下のような要因が影響します。

• リサーチの量や難易度

• 文章の種類や形式

• 文章のクオリティや単価

• 執筆スキルやタイピング速度

• 執筆環境や集中力

ライティングスピードを向上したい場合は、知識をつけたりリサーチスピードを上げたりするのがおすすめです。

アカデミックライティングの構成は？

アカデミックライティングとは、学術的な文章を書くときの基本的なフォーマットやルールです。アカデミックライティングでは、自分の主張を相手にわかりやすく伝えるために論理的な構成を作ることが重要です。アカデミックライティングの構成は、以下の3つのパートで構成されています。

• 序論（introduction）：文章の目的や背景、問い、答え（主張）を述べる。

• 本論（body）：答え（主張）を根拠や論理でサポートする。対立する見解や反論も取り上げる。

• 結論（conclusion）：文章全体のまとめと結論を述べる。今後の展望や提言を含むことがある。

ただし、レポートの種類や目的で構成が変わることもあるため、指示に従うことが前提です。

まとめ

今回は、パラグラフライティングについて解説しました。内容を簡単にまとめると以下のとおりです。

• 自分の主張を伝えたいときに活用する

• 1パラグラフには1トピックしか書かない

• 主題文を読んだだけで理解できるようにする

パラグラフライティングは、文章を書く上で欠かせない技術です。パラグラフを書く際には、5つのステップと5つのルールに従うことがポイントです。完成後は修正などを行ない、精度を高めてください。

またパラグラフライティングにはNottaの活用がおすすめです。Nottaには、時間とコストの節約、多機能性、チームワークの向上というメリットがあります。誰でも無料で使えますので、Notta公式ホームページから試してみてください。