
【無料】フィリピン語の翻訳方法!基礎知識からおすすめの翻訳アプリ&サイト8選も
業界トップの正確率で作業効率爆上げ!
「フィリピン人とのコミュニケーション、もっとスムーズにいけばいいのに…」
そう感じたことはありませんか。フィリピンは東南アジアに位置し、急速な経済成長と人口増加が進む注目の市場です。日本企業の進出や国際交流に伴い、フィリピン語を正確に理解し、翻訳することの重要性が近年増してきています。しかし、日本語からフィリピン語への翻訳は文法構造や文化的背景の違いから課題も多く存在します。
今回は「フィリピン語 翻訳」に焦点を当て、その概要やフィリピン語の基礎知識・特徴、フィリピン語とタガログ語の違い、フィリピン語翻訳が難しいと言われる理由、おすすめの翻訳アプリ&Webサイト8選、翻訳ツールを利用する際の注意点、プロに頼むフィリピン語翻訳の料金相場と依頼のポイント、フィリピン語公文書翻訳と認証手続などについて解説します。今後、フィリピン語の翻訳を検討している方はぜひご一読ください。
フィリピン語の基礎知識・特徴
そもそもフィリピン語とはどのような言語なのでしょうか。ここでは用語の基礎知識と特徴を4つにまとめて解説します。
1.タガログ語がベースの言語
フィリピン語は、フィリピンの公用語の1つであり、首都マニラを中心に話されていたタガログ語を標準化・発展させた言語です。つまり、フィリピン語を学ぶことは、日常会話で広く使われているタガログ語を学ぶこととほぼ同義と言えます。(フィリピン語とタガログ語の違いについては後述解説)
2.ローマ字読みに近い発音
フィリピン語はアルファベットで表記され、その発音は日本語のローマ字読みに似ています。母音も日本語と同じくa, e, i, o, uの5つで、子音も日本語に近い音が多いため、日本人にとっては比較的学びやすい言語と言えるでしょう。
3.基本文法・語順とリンカー
フィリピン語の文構造は「NEWS+POD」(新情報+話題の出発点)が主流で、英語とは異なる文法構造です。また、リンカー(ng/na)という接続語で単語同士をつなぎ、名詞や形容詞・動詞の修飾や強調表現に用いられる点も特徴的です。
4.動詞の活用に「接辞」が多用される
フィリピン語の文法は、動詞の語幹に「接頭辞」「接中辞」「接尾辞」といった接辞を付けることで、意味や時制を変化させます。例えば、「aral」(学ぶ)に接頭辞「mag-」を付けると、「mag-aral」(勉強する)という動詞に。この接辞の使い方を理解することが、フィリピン語の習得において重要です。
フィリピン語とタガログ語の違い
フィリピン語とタガログ語は密接な関係にありますが、厳密には役割や語彙に違いがあり、主に以下で解説する3つの観点で区別できます。
1.概念と位置づけ
タガログ語は首都マニラおよびルソン島で古くから話されている地域言語で、伝統的な語彙や表現が多く、主に地域文化や日常生活で使われます。一方、フィリピン語は国の公用語として、教育やメディア、政府機関など幅広い分野で使われています。タガログ語に他のフィリピン諸言語や英語・スペイン語の要素を加えたより広域で使える共通語とも言えるでしょう。
2.歴史的背景
タガログ語の起源はフィリピン諸島の先住民の言語にさかのぼります。約300年のスペイン植民地時代にスペイン語の強い影響を受け、多くのスペイン語単語がタガログ語に取り入れられました。20世紀に入ると、フィリピンはアメリカの支配下に置かれ、英語教育が浸透したことでタガログ語にも英語由来の語彙が加わりました。1937年にフィリピン議会がタガログ語を国語の基盤とすることを決定し、1961年に「ピリピノ(フィリピン語)」と名付けられ、1973年の憲法で公式に公用語として採用。これ以降、タガログ語をベースに他の地域言語や外来語を取り入れた形で、フィリピン語は全国共通語として発展しました。
3.語彙の多様性
タガログ語は伝統的な語彙や表現が多く、地域的な特徴が色濃く残っています。一方、フィリピン語はタガログ語を基礎としつつも、他のフィリピン諸言語(セブアノ語、イロカノ語など)や、特に英語やスペイン語からの借用語を積極的に取り入れています。例えば、「コンピュータ」は、タガログ語では独自の単語を使うことがありますが、フィリピン語では英語の"computer"をそのまま使うことが一般的です。
フィリピン語翻訳が難しいと言われる理由
フィリピン語の翻訳が難しいとされる理由は、主に以下の5点に集約されます。
1.文法・語順の違い
フィリピン語は「動詞–主語–目的語」(VSO)が基本語順で、日本語(主語–目的語–動詞:SOV)、英語(主語–動詞–目的語:SVO)と大きく異なります。例えば、「私は本を読む」(I read a book.)は、フィリピン語だと「Nagbabasa ako ng libro.」(読んでいる 私 本を)となります。「XはYです」という文も、「Y X」と述語が前に来るルールがあり、be動詞(is, am, are)は存在しません(例:「私は会社員です」=Empleyado ako)
2.フォーカス体系・動詞変化の複雑さ
何を強調するかで「話題(フォーカス)」が移り、動詞自体の形が大きく変わる「フォーカス体系」があります。「誰が」「何を」など、意味上の主題が動詞によって強調されるため、日本語訳でどの語にフォーカスするか判断が問われるでしょう。
【複雑な動詞変化の例】
「あげる(bigay)」の場合、強調する名詞によって形が変わります
Nagbigay ako ng tinapay sa kanya.(私は彼にパンをあげた:私が強調される)
Ibinigay ko ang tinapay sa kanya.(私は彼にパンをあげた:パンが強調される)
Binigyan ko siya ng tinapay.(私は彼にパンをあげた:彼が強調される)
また、動詞の時制は完了形・未完了形・未来形などに分かれており、mag-/nag-/um-/in-などの接辞が使われます
Magbasa(読む・不定相)→ Nagbasa(読んだ・完了相)→ Nagbabasa(読んでいる・継続相)→ Magbabasa(読むつもり・未然相)
3.文化・慣習・比喩表現
フィリピン語には地域文化が言語表現に深く入り込んでいるため、祭りやあいさつ、伝統、比喩、習慣などは直訳だと意味が伝わりにくいです。イディオムや慣用句も多く、注釈や補足説明が必要になります。また、単語の反復による強調表現や、外来語・タグリッシュ(英語混交)などが多用されるため、文脈による解釈も必要です。
4.敬語表現・略語・口語
日本語の敬語構造はフィリピン語に対応しづらく、現地流のフレンドリーで直接的なコミュニケーションに翻訳する必要があります。日本語と同じく、フィリピン語にも丁寧さや尊敬を表す言葉(poやho)がありますが、その使い方は日本語の敬語システムとは異なり、文脈を理解せずに直訳すると、意図しないニュアンスになってしまうことがあります。また、相手に直接的な否定を避けるなど、文化的な配慮から間接的な表現が好まれる場合も。これらのニュアンスを正確に汲み取り、ターゲット言語に自然な形で置き換えることは、高度な翻訳スキルを必要とします。
5.翻訳者・機械翻訳の課題
フィリピン語話者・専門翻訳者が少なく、品質管理が難しいことや、機械翻訳で語順や文脈解釈が困難なことなどが多いです。フィリピンには170以上の言語があると言われており、地域ごとに主要な言語が異なります。たとえタガログ語話者であっても、住んでいる地域によって単語の選択やイントネーションが異なります。公式なフィリピン語の文書だけでなく、方言や地域差を考慮した翻訳が求められる場合、その難易度はさらに上がるでしょう。
フィリピン語翻訳のおすすめアプリ&Webサイト8選
まずは手軽にフィリピン語を翻訳してみたい、イメージをつかみたいという方は、フィリピン語翻訳のアプリやWebサイトを活用してみるとよいでしょう。ここでは8点ご紹介します。
1.Notta|98.86%の高精度なAI文字起こしツール
(出典:Notta)
概要:
Nottaとは、高精度のAIが音声をリアルタイムまたは録音ファイルから自動でテキスト化するサービスです。会議やインタビュー、講義などで利用でき、その文字起こし精度は98.86%と高い点に強みがあります。1時間の音声データもたった5分でテキストに変換できるほか、自動校正や要約、翻訳といった便利な機能も搭載。また、文字起こししたデータはPDFやWordなど、複数のファイル形式で出力できます。
機能:
リアルタイムや音声・動画ファイル文字起こし
YouTube動画やWebサイトのURLからの文字起こし
画面録画・音声録音・話者識別機能
文章の自動校正や要約、翻訳
58の多言語に対応(翻訳は42言語)
文字起こしデータの共有
複数デバイスとの同期
特徴:
98.86%という高い精度で、音声を正確にテキスト化
AIによる文字起こしや文章生成、要約、翻訳、校正で業務効率を大幅に改善
ISO 27001、SOC 2、SSLなどの強固なセキュリティ対策を講じており、安心して利用可能
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
基本無料(フリー)
1,185円/月(プレミアム)(総額 14,220円・12ヶ月分一括払い)
2,508円/月/1人(ビジネス)(総額 30,096円・12ヶ月分一括払い)
要問い合わせ(エンタープライズ)(アカウント数:51以上)
※Nottaのリアルタイム翻訳機能は、すべてのプランでご利用いただけます。利用回数はプランにより異なりますが、アドオンで追加利用も可能です。
2.Google翻訳|Googleが提供する多言語対応の機械翻訳サービス
(出典:Google翻訳)
概要:
Google翻訳とは、Googleが提供する機械翻訳サービスです。100以上の言語に対応し、テキストや音声、画像、手書き文字などのさまざまなニーズに対応しています。2016年に導入されたニューラル機械翻訳(NMT)によって翻訳精度が大幅に向上している点も大きな強み。スマートフォンアプリでは、会話モードでのリアルタイム翻訳やカメラによる表示の翻訳が無料で利用でき、旅行やビジネス等で役立ちます。
機能:
テキスト・音声・画像翻訳
ドキュメント・Webサイト翻訳
手書き入力・ライブ翻訳
言語学習機能
オフライン翻訳・多言語対応
特徴:
最大5,000文字の文章を瞬時に翻訳し、多くの言語に対応
話した言葉をリアルタイムに認識して自動翻訳。読み上げ機能もあり
スマホのカメラや写真から文字を読み取り翻訳(Googleレンズ連携)
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
無料
3.DeepL翻訳|大量の文章を翻訳したい方に向けて
(出典:DeepL翻訳)
概要:
ドイツのDeepL SE社が提供するDeepL翻訳とは、深層学習を活用した高精度な機械翻訳サービスです。文脈を正確に理解することで、人間が翻訳したかのように自然で高品質な訳文を生み出します。約35言語に対応しており、ブラウザ利用時は一度に最大1,500文字(ログイン済みの場合は最大5,000文字)まで翻訳可能。有料版では1回で最大10万文字まで(ファイル翻訳の場合は最大100万文字までの対応プランあり)と、大量の文章を翻訳したい方におすすめできるツールです。
機能:
テキスト・ファイル翻訳
AI文章推敲
用語集の作成
音声認識・言語の自動検出
翻訳文の文体調整
特徴:
深層学習を活用し、文全体の意味を理解した上で自然な訳文を生成
厳選された高品質な学習データによる「教師あり学習」で、翻訳精度を高める
翻訳後の文章を直接編集・調整できるため、より細かい表現を追求できる
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
無料(DeepL Translator)
1,150円/月(Basic)
3,750円/月(Professional)
7,500円/月(Business)
要相談(Enterprise)
※ユーザー1名あたりの年払い
4.Microsoft Translator|Microsoft製品と連携できる
(出典:Microsoft Translator)
概要:
Microsoft Translatorとは、マイクロソフト社が提供するAI翻訳ツールで、多言語対応の自動翻訳サービスです。テキストや画像、音声を90以上の言語に翻訳でき、日常会話・業務文書・旅行・教育現場など幅広い用途で活用されています。Office製品との連携で、文書やメール、会議字幕を直接多言語翻訳できる利便性の高さが魅力的。高いセキュリティと企業向けAPI(Azure連携)も評価され、ビジネスの機密情報にも安心して利用できます。
機能:
テキスト翻訳・音声翻訳・複数人の会話翻訳・画像翻訳
分割画面翻訳
表現集と発音ガイド
オフライン翻訳
Microsoft製品との連携
特徴:
独自のニューラルネットワーク技術により、高精度な翻訳を実現
WordやExcel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどOffice製品との連携ができ、文書やメール、会議字幕を直接多言語翻訳できる
高いセキュリティと企業向けAPI(Azure連携)でビジネスの機密情報にも安心して利用可能
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
無料プランあり
利用カスタムごとに料金変動
5.GTranslate|翻訳したWebサイトに自動でSEO対策
(出典:GTranslate)
概要:
GTranslateとは、Webサイトを多言語化するための自動翻訳サービスおよびWordPressプラグインです。自動翻訳なので、事前の翻訳データ作成が不要で、すぐに多言語表示できます。翻訳されたサイトやページには、言語ごとに異なるURLが付与され、自動でSEO対策が施される点が強み。翻訳内容はインラインエディターを使って手動で修正できるほか、困ったときはライブチャットでのサポートも受けられます。
機能:
ニューラル機械翻訳
無制限の翻訳・編集
利用統計の確認・104カ国語対応
多言語SEO・検索エンジンインデックス化
プロによる翻訳文の修正
特徴:
Googleのニューラル機械翻訳技術を利用しており、自然で高精度な翻訳を実現
無料版でも翻訳単語数やページ数に制限がなく利用できる手軽さが強み
プロの翻訳サポートを追加することで、より高品質な多言語サイトを制作
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
$0(FREE)
$9.99/月(CUSTOM)
$19.99/月(STARTUP)
$29.99/月(BUSINESS)
$39.99/月(ENTERPRISE)
6.Myサイト翻訳|完全自社開発の翻訳エンジンを採用
(出典:Myサイト翻訳)
概要:
Myサイト翻訳とは、既存のWebサイトを手軽に多言語化できるAI自動翻訳サービスです。「翻訳ボタン」をクリックするだけでサイトのデザインを保ちながら多言語化できます。辞書登録機能があり、人名や地名などの固有名詞の翻訳を指定できるほか、専門スタッフによる翻訳チェックで精度向上も可能。多言語SEOにも対応しているため、各国・地域のユーザー向けに検索結果の上位表示を目指せます。
機能:
最大131言語対応
PDFや画像の翻訳
オンラインユーザー辞書機能
言語別翻訳回数・アクセス履歴のURLを自動配信
訳質チェックサービスやSEO対策
特徴:
35年以上も翻訳エンジンを自社開発してきたノウハウで高精度・高品質な翻訳を実現
Webサイトのデザインをそのままに、翻訳ボタンの設置だけで自動翻訳
人名や地名、専門用語などの固有名詞の訳語を希望通りに登録できるオンラインユーザー辞書機能。誤訳の回避と翻訳の精度向上に期待できる
対応OS:
Windows
macOS
料金:
132,000円〜/年/税込(スターター)
297,000円〜/年/税込(ライト)
660,000円〜/年/税込(スタンダード)
要相談(グローバル)
※初期費用:55,000円(税込)〜
7.T-4OO|約2,000の翻訳エンジンで専門分野を高精度に翻訳
(出典:T-4OO)
概要:
T-400とは、株式会社ロゼッタが提供する高精度なAI自動翻訳サービスです。ニューラルネットワークを活用した独自AI翻訳で、プロ翻訳者に匹敵する95%の精度を誇ります。LLMを活用した画期的なアルゴリズムで、専門性の高い文書でもスピーディーかつ高精度に翻訳。約2,000の翻訳エンジンを搭載し、専門用語や参考文献に基づいた、より正確な翻訳を実現します。
機能:
テキスト・Web・画像翻訳
ファイル翻訳
翻訳文の編集
分野選択機能
用語集・翻訳メモリ
特徴:
法務・医薬・ITなど、2,000以上の専門分野に対応し、専門用語も正確に翻訳できる
Word・Excel・PowerPoint・PDF形式のファイルを、レイアウトを崩さずにそのまま翻訳可能。校正作業もブラウザ上で楽に行える
セキュリティ面も強固で、SSL暗号化通信やISMS取得の国内サーバーで翻訳データを管理。翻訳データは2週間で自動削除、任意で消去可能
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
無料トライアルあり
アカウント数と利用ワードに応じた料金体系
8.VoiceTra|NICTが提供する信頼性の高い翻訳アプリ
(出典:VoiceTra)
概要:
VoiceTraとは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発・提供している無料の多言語音声翻訳アプリです。話しかけるだけで瞬時に外国語へ翻訳し、翻訳結果を音声とテキストの両方で確認できます。双方向の会話も1台の端末でスムーズに行え、旅行や日常会話、緊急時の対応に最適。翻訳の正確性を確認できる「逆翻訳機能」も搭載しているため、誤訳を事前にチェックすることもできます。
機能:
多言語音声翻訳
双方向翻訳
逆翻訳機能
音声合成再生機能
NICTが提供
特徴:
日本語を含む31言語に対応。旅行や日常会話、緊急時のコミュニケーションまで幅広く利用可能
音声で話しかけるだけでリアルタイムに翻訳され、翻訳結果は音声とテキストで確認できる
「逆翻訳機能」があり、翻訳後の文を元の言語に戻してチェックできるため、誤訳や不自然な表現の確認が可能
対応OS:
Windows
macOS
iOS
Android
料金:
無料
フィリピン語翻訳ツールの比較表【用途別】
サービス名 | 対応OS | 主な機能・強み | 弱み・制限 | こんな人におすすめ | |
---|---|---|---|---|---|
Notta | Windows macOS iOS Android | 音声認識・リアルタイム翻訳・議事録作成・長時間録音・多デバイス対応 | 画像翻訳・オフライン不可、無料プラン制限あり | 会議・インタビューの自動文字起こしやAI要約を活用したい人 | |
Google翻訳 | Windows macOS iOS Android | テキスト/画像/音声/会話翻訳、スマホ対応、APIあり | 専門・業務文書の表現力はやや低め、機密性の配慮に注意 | 無料で多言語対応を手軽にしたい初心者や、多様な形式で翻訳したい人 | |
DeepL翻訳 | Windows macOS iOS Android | 文脈理解力・自然な訳文、用語集のカスタマイズ、API連携 | 欧州言語中心、無料だと文字数・ファイル容量に制限あり | 文章のニュアンスや文脈を重視したいビジネス文書や専門文書の翻訳に | |
Microsoft Translator | Windows macOS iOS Android | OfficeやTeamsなどとの連携、対話・会議向け、音声翻訳が高精度 | Google翻訳と比べると利用者が少ない、UI・機能面で後発 | Officeを多用しながらドキュメントや会議翻訳をスムーズに行いたい人 | |
GTranslate | Windows macOS iOS Android | Webサイト自動翻訳(Wordpress等で導入簡単)、GoogleAPI連携 | API依存、SEOや細かな意訳が困難 | Webサイトの多言語化を手軽に実現したいWeb担当者 | |
Myサイト翻訳 | Windows macOS | 法人向けWeb/EC自動翻訳、独自辞書登録、カスタマイズ | 導入・運用コスト、個人向けでは汎用性低 | 多言語サイト構築に使いやすさや高精度翻訳・固有名詞対応を求める企業 | |
T-4OO | Windows macOS iOS Android | 2,000分野に対応した専門翻訳、企業用語自動反映、高いセキュリティ対策 | 高額プラン・トライアル短期、個人利用には向かない | 専門分野の技術文書や高度な専門用語翻訳が必要な企業 | |
VoiceTra | iOS Android | NICTが開発、音声翻訳に特化、シンプルUI | 長文不可・文書/画像翻訳に非対応 | 旅行者や外国人と簡単にコミュニケーションしたい人 |
フィリピン語翻訳ツールを利用する際の注意点
フィリピン語翻訳ツールを利用する際は以下の4点に注意する必要があります。
1.翻訳精度と限界
翻訳ツールは長文や日本語特有の表現に弱く、精度が落ちる傾向があるため、重要な内容では人による確認や補正が推奨されます。特にフィリピン語は文章構造やフォーカス体系が日本語と違うため、強調部分や語順が正しく反映されないことがあるので要注意です。
2.セキュリティ面の注意
無料の翻訳ツールやクラウド型サービスの場合、入力したテキストがサーバーに保存されて第三者に閲覧されるリスクがあります。機密情報や社内文書には使用を極力控えましょう。サービス利用規約や履歴管理を確認し、必要であれば履歴の削除やNDA締結を検討してください。
3.言語・文化特有の注意点
フィリピンは多言語国家であり、タガログ語以外の方言や地方語が使われている場合があります。そのため、翻訳対象や地域性に応じた言語選択が重要です。一部の用語や固有名詞、流行語では誤訳が発生しやすいため、意図の伝達には補足説明を加えると良いでしょう。
4.推奨事項・活用法
自然な文章を目指すなら「タグリッシュ」表現の活用も考慮しましょう。機械翻訳を過度に信用せず、参考程度に活用することが理想的です。特に法人用途では、セキュリティ対策が明確な翻訳ツールの利用や専門翻訳会社への依頼が安心です。プロのチェックを受けることで、自動ツールだけでは伝わりにくい違和感や誤用を修正できます。
フィリピン語翻訳の料金相場と依頼のポイント【ビジネス向け】
日常的なやり取りや旅行、簡単なコミュニケーションには翻訳ツールで十分ですが、ビジネス用途や丁寧な表現が必要な場合はプロ翻訳者への依頼も検討しましょう。
フィリピン語翻訳の料金相場
フィリピン語翻訳の料金相場は、依頼する会社や翻訳する内容、文章の難易度によって単価・最低料金が大きく異なります。依頼時は業者の専門性や品質保証体制を必ずチェックしましょう。
翻訳内容 | 日本語→タガログ語 | タガログ語→日本語 | 最低料金 | 備考 |
---|---|---|---|---|
一般文書 | 10~20円/1文字 | 18~35円/1ワード | 5,000円 | 説明書・手紙等 |
専門文書(技術等) | 12~18円/1文字 | 22~24円/1ワード | 5,000円 | 法務・技術・論文など |
特急翻訳/校正追加 | +3~4円/1文字 | +4~5円/1ワード | 7,000円~ | 納期短縮や2重チェック |
原稿用紙1枚(400文字)で4,000〜7,000円程度が標準的です。
業務量が多い場合や継続発注時は割引交渉が可能な場合もあります。
フィリピン語翻訳会社・翻訳者の選び方
フィリピン語翻訳会社・翻訳者を選ぶ際は、専門性・ネイティブ対応・品質保証など複数の観点で比較検討することが重要です。
【主な選定ポイント】
専門分野実績を重視:
業界や依頼する文書の分野(技術・法律・観光・教育など)での翻訳経験・専門知識が豊富な会社・翻訳者を選ぶ
ネイティブ話者・ダブルチェック体制:フィリピン語のネイティブスタッフが在籍し、最終的な成果物をネイティブによる校正・複数名チェックで品質を保証している会社が理想的
料金体系・納期・追加費用の明示:料金体系がわかりやすく追加料金やキャンセルポリシーが透明な会社を選ぶ。納期保証や短納期対応も要チェック
翻訳後サポート・修正対応:納品後の無料修正や検収期間、アフターケアがある会社だと安心して依頼できる
実績・対応分野の公開:ホームページで事例公開・対応分野を明示している会社ほど信頼度が高い傾向に。問い合わせや相談対応の速さも参考ポイント
フィリピン語公文書翻訳と認証手続【公的・法的手続き向け】
フィリピン語公文書の翻訳と認証手続は「アポスティーユ認証」や「公証人認証」を組み合わせることが一般的です。提出先(フィリピン政府・企業・学校等)の指定に従い、正規の方法で認証を取得しましょう。
【公文書翻訳+認証の流れ】
翻訳(日本語→フィリピン語or英語)
戸籍謄本・住民票・各種証明書等の原本を原本に近い様式でプロ翻訳会社に依頼
完全翻訳+翻訳証明書(社印押印)をつけると公式文書として認められやすい
公証人認証(Notarization)
翻訳済み文書を法務局や公証役場で「翻訳者の署名」「訳文が正確である旨の宣誓」の形で公証人認証
この際、必要に応じて翻訳証明料や公証人手数料がかかる
アポスティーユ取得(Apostille)
日本・フィリピンがハーグ条約締結国なので「外務省」でアポスティーユ認証を取得
通常申請で7〜10営業日、急ぎの場合は追加料金で2〜5営業日/翌日発行も可
アポスティーユ取得後は、大使館や領事館での追加認証は不要
提出先の要件確認(フィリピン側)
銀行や就労申請など提出先に応じて、「アポスティーユ+翻訳証明」で受理されるケースと、大使館/領事認証が求められるケースがあります。事前の確認が必須
補足:日本とフィリピンにおけるビジネス習慣の違い
日本とフィリピンにおけるビジネス習慣の主な違いは以下の3点にあります。
コミュニケーションスタイル
時間に対する感覚
人間関係の重要性
フィリピンでは相手に対して直接「ノー」と言わず曖昧表現を使う傾向が強く、「フィリピン・タイム」と呼ばれるように時間や納期に対しても柔軟な感覚が特徴です。一方、日本は論理的かつ時間厳守が基本で、ビジネスは効率的に進める点が強調されます。
また、フィリピンでは肩書きや形式よりもフレンドリーな人間関係を重視し、雑談や家族の話題を交えながら信頼を築く傾向があります。日本は上下関係や礼儀を重んじるため、初対面や公式な場での距離感が比較的保たれます。
この違いは、フィリピンとのビジネス成功のために「文化的背景の理解」と「対話を通じた調整」が不可欠であることを示しています。特に契約や進行管理においては明文化とフォローが重要で、相手の言葉の裏にある本意をくみ取る姿勢が求められるでしょう。
フィリピン語翻訳に関するよくあるQ&A
Q.無料アプリでビジネス文書を翻訳しても大丈夫ですか?
ビジネス文書を無料の翻訳アプリで翻訳することは、原則として推奨できません。
理由としては、以下の3つのリスクが挙げられます。
翻訳の正確性と品質
セキュリティと情報漏洩のリスク
レイアウトや書式の崩れ
ビジネス文書の翻訳が必要な場合は、以下の方法を検討しましょう。
専門の翻訳会社に依頼する
ビジネス向けの有料AI翻訳ツールを利用する
Q.翻訳をプロに依頼する際の相場は他の言語と比べて高いですか?
フィリピン語翻訳の料金は、翻訳会社の料金体系や依頼内容によって大きく異なりますが、英語や中国語などの主要言語と比べると、やや高めの水準にあると言えるでしょう。
【料金の目安】
言語 | 一般文書相場(日本語→) | 傾向 |
---|---|---|
フィリピン語 | 10~20円/文字 | 比較的高め |
英語 | 10~16円/文字 | 標準水準 |
中国語 | 12円~/文字 | 標準〜高め |
韓国語 | 9円~/文字 | やや低め |
正確な料金を知りたい場合は、複数の翻訳会社に見積もりを依頼することをおすすめします。
Q.翻訳をプロに依頼する際の注意点は何ですか?
翻訳をプロに依頼する際は、以下の点に注意することで、よりスムーズに進められます。
ビジネス文書なのか、個人への手紙なのか、目的によって翻訳のスタイルや用語が異なる
医療や法律など専門的な内容の場合、その分野に精通した翻訳者に依頼するのがベスト。ただし、専門知識が求められる分野の翻訳は、一般文書よりも単価が高い
日本語からフィリピン語への翻訳と、フィリピン語から日本語への翻訳でも料金が異なることがある。一般的に、フィリピン語→日本語の方がやや高めに設定されるケースが多い
文書の品質を確保するため、フィリピン語のネイティブスピーカーによるチェックを依頼できるか確認しましょう。翻訳会社ごとにその分料金が高くなるケースも
まとめ:フィリピン語の翻訳は高品質なツールや翻訳会社に任せよう!
今回は「フィリピン語 翻訳」に焦点を当て、その概要やフィリピン語の基礎知識・特徴、フィリピン語とタガログ語の違い、フィリピン語翻訳が難しいと言われる理由、おすすめの翻訳アプリ&Webサイト8選、翻訳ツールを利用する際の注意点、プロに頼むフィリピン語翻訳の料金相場と依頼のポイント、フィリピン語公文書翻訳と認証手続などについて解説しました。
正確な翻訳は、ビジネスの成功や人間関係の構築において重要な要素です。フィリピン語翻訳と一口に言っても、その方法は多岐にわたります。本記事でご紹介した翻訳サービスの選び方やAIツールの活用法を参考に、皆さんの目的に合った最適な翻訳方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

Nottaが選ばれる理由は?
① 日本語特化のAIで業界トップの文字起こし正確率が実現、複数言語の文字起こしと翻訳も完璧対応
② 驚いほどの認識速度で文字起こし作業効率化が実現、一時間の音声データがただの5分でテキスト化
③ 国内唯一のGM・Zoom・Teams・Webex連携できるAI会議アシスタント、事前の日程予約から会議を成功に導く
④ AI要約に内蔵されるAIテンプレートで会議の行動項目、意思決定やQ&Aなどを自動作成
(カスタム要約テンプレートでインタビューや営業相談など様々のシーンでの効率化を実現)
⑤ 一つのアカウントでWeb、APP、Chrome拡張機能が利用でき、データの同期と共有はカンタン

