録画面接

録画面接を導入して採用プロセスを効率化|コツやお勧めツールまで徹底解説

オンラインで多くのプロセスを実行できるようになり、採用プロセスにおいて「録画面接」を取り入れる企業が増えてきました。

録画面接を利用することで、場所の制約も時間の制約もなくなり、金銭的にも効率よく面接を行えます。

本記事では、デジタル化の進歩とともに増えてきた録画面接のメリットやおすすめのツールをご紹介します。

録画面接とは

録画面接とは、企業側があらかじめ用意した質問に対して、応募者が質問に対して回答する様子を自分でビデオ録画し、録画データを企業に提出する面接方式です。

お互い顔を合わせてリアルタイムで面接をするわけではないので、時間を合わせてオンライン上にいる必要がありません。

企業側は任意の時間に録画内容を視聴できるため、効率よく評価を行えます。

応募者側は質問内容を知った上で録画をするため、事前に何度でも練習ができます。

録画面接とWeb面接(オンライン面接)の違い

前述したとおり、録画面接はリアルタイムで面接をするわけでないため、企業側が質問内容を送付してから応募者が回答するまでの間にタイムラグが生じます。

応募者は何度も練習が可能なため、一番良い表情、姿勢を魅せることが可能です。

企業側は効率よく評価を行えるだけでなく、ほぼ同じ内容となる録画データの中から、特筆したアピールをしている応募者を見つけやすくなるでしょう。

Web面接(オンライン面接)ではリアルタイムでお互いが顔を合わせて面接を行うため、企業側は回答をその場でもらえます。

応募者はその場で回答をするため、コミュニケーションに慣れていることをアピールすることができます。

企業側は応募者の表情などを見て、判断力や対応力をその場で見ることができるでしょう。

録画面接の流れ

録画面接の流れは以下を参考にしてください。

企業側

1.質問内容を記載したメールを作成する

2.応募者全員にメールを送付する

3.応募者全員から回答が来るのを確認する

4.録画内容を確認する

5.評価を行い、結果の連絡を行う

応募者側

1.企業からメールが届いたのを確認する

2.質問内容の回答を作成する

3.作成した回答をもとに原稿を作成する

4.事前練習を行う

5.録画面接を開始する

6.企業へ録画データを送信する

使用するアプリなどにより細かい手順は変わってくるため、企業側は事前にアプリの細かい使い方を覚えておき、適切に応募者へ指示が行えるようにしておきましょう。応募者は企業側が指示した内容をしっかりと確認し、スムーズに録画が行えるようにしましょう。

録画面接は1回のみに設定をする企業が多い傾向です。そのため、応募者は事前に何度か練習をした上で、本番に望むことをおすすめします。

録画面接を成功させるコツ

本章では、応募者が録画面接を成功させるためのコツをご紹介します。

1.服装はオフィスカジュアルかスーツにする

一人で録画する形であっても、服装は面接にふさわしい恰好で行いましょう。企業側から指定がある場合はその指示に従います。服装は自由だと言われても、オフィスカジュアルで望むのが無難です。

2.表情がよく見える髪型にする

前髪が目にかかっていたり、顔が隠れたりしてしまうような髪型は避けましょう。左右に寄り分けたり束ねて結んだりするなど、どのような表情をしているかよく分かるようにしておきます。

3.自分以外に映るオブジェがないように背景を確認する

背景に洗濯物やぬいぐるみ、テレビなど自分以外の何かが映り込まないか確認しておきましょう。白色の壁やカーテンを背にして録画するのがおすすめです。

4.目線はカメラに固定する

録画面接を行う際は、相手を見ながら話すようにカメラに視線を意識しながら録画することをおすすめします。

実際に録画で使用する機器のカメラがどこにあるか今一度確認し、カメラを見ながら話せるように練習をしておきましょう。

5.大きな声でゆっくりと話す

マイク性能によっては、小さい声をあまり拾ってくれないこともあるかもしれません。

録画時は、意識的に大きな声で話し、かつ一語一語はっきりとゆっくり話すことで、録画データを見た際に聞き取りやすくなるようになります。

6.伝えたいことを動画の冒頭で簡潔に伝える

企業側から質問内容の順番などが指定されている場合は指示に従いますが、ある程度自由な回答を求められている場合などは、冒頭でもっとも伝えたい内容を伝えることで、企業側に好印象を与えることができます。

7.Nottaを利用して録画面接の練習を行う

文字起こしサービスであるNottaを利用して、録画面接の練習を行うことができます。

録画をするためのステップは5つです。

Notta画面収録機能

1.マイクとカメラを用意する

2.画面左側にある「画面収録」を選択する

3.画面中央に表示されるウインドウにある「収録を開始」を選択する

4.録画する

5.画面右下にある「停止マーク」を選択する

自身の回答の様子をNottaで録画することにより、自動文字起こしによってはっきりと、発言している内容が文字起こしされるか確認することができます。

録画内容がテキスト化されるため、見返したい文言の部分を探しやすく、ピンポイント再生が容易にできるでしょう。

音声を一分で自動的にテキスト化!

会議やオンライン研修など、さまざまなシーンで手軽にご利用いただけます。

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録画面接のメリットとデメリット

録画面接を取り入れることにより生じるメリットとデメリットを把握して、より適した採用プロセスを踏めるようにしていきましょう。

企業側のメリット

  • 早期採用が可能になる

対面面接やWeb面接では数回に分けて面接を行い、少しずつスクリーニングを行うのが一般的ですが、その分工数もかかります。録画面接であれば複数回面接を行う必要もなく、時間を気にすることなく録画内容を確認していくことが可能なため、スピーディな採用プロセスを踏むことができます。

  • 複数人で評価を行える

複数人が同時に録画データを閲覧することができるため、社内や部内でデータを共有し、容易に複数人で評価を行えます。

  • 面接辞退によるコストを削減できる

他企業に内定が決まったため面接を辞退する、といった連絡を受けると、面接のセッティングに要した時間やコストが無駄になってしまいます。録画面接であれば対面面接とは違い準備するものが非常に少ないため、コストの損失を回避できます。

  • 遠方の求職者へのハードルを下げられる

応募はしたいが遠方なため断念した、などといった理由により断念する応募者もいるでしょう。録画面接であれば場所を問わないため、応募者の心理的ハードルを下げることも可能です。

個人側のメリット

  • 日程の調整をする必要がない

対面式ではないため、複数社応募していたとしても、日程を調整する必要がありません。

  • 移動時のコストを削減できる

好きな時間に好きな場所で録画面接を行うことができるため、移動にかかるコストを限りなく少なくできます。

  • 事前に練習ができる

録画面接を行う前に何度でも練習ができるため、万全を期して録画面接に臨むことができます。

企業側のデメリット

  • ミスコミュニケーションが起きる

対面式の面接ではないため、応募者が質問の意図からずれた回答をしている場合に聞き直すことができません。録画時の声が小さかったり、画質が悪く表情が読み取れなかったりすることもあります。

  • 情報漏洩のリスクがある

データを扱うことになるため、対面式の面談と比較した場合情報漏洩のリスクが上がります。動画が外部へ流出した場合、企業側も応募者側もマイナスになるため、セキュリティ対策は十分に行いましょう。

  • 深掘りした質問を行えない

対面式で面談をしている場合、応募者の回答に対してより深掘りした質問を行うことができますが、録画面接では行えません。

  • 応募者のためにシステムに慣れないといけない

使用するソフトを応募者が使いこなせなければ、録画の仕方が分からず使い方に関する質問をしてくるかもしれません。録画面接の案内を送付する際に、応募者が困惑しないように詳細な説明を記載しておく必要があり、質問があった際はすぐに返答ができるようにしておく必要があります。

個人側のデメリット

  • 制限時間がある

好きな時間に好きな場所で録画面接を行えますが、録画の制限時間が決まっていることが多々あります。制限時間内に録画をしなければならないというプレッシャーから緊張してしまうこともあります。

  • 機器トラブルのリスクがある

回線のトラブルや、充電残量の未確認など、録画中に意図せず中断されてしまうリスクもあります。録画に使用する機器は事前に充電しておく、選択が可能ならば安定した回線を選択するなどといった注意が必要です。

  • 慣れない作業で緊張してしまう

あらかじめ決められた内容に対して回答する様子を自身で録画することは、多くの人が経験したことがない作業となります。慣れていないために緊張してしまうこともあるため、事前に練習を何度かして慣れておく必要があります。

【目的別】録画面接ツールおすすめ8選

録画面接の導入にあたって、おすすめする録画面接ツールを目的別にご紹介します。

録画面接を初めて導入する

1.SOKUMEN

SOKUMEN

https://www.maru.jp/sokumen/?ct_48bQ84W56eQ120b2=283.1.365.3I41b6d3465b6661.365.bbhI0D54a60bdfb6Dh49312a.68Y69515Y835e3du44Ebb2bE.null

概要

SOKUMENは株式会社マルジュが提供している「人材派遣・紹介・請負のWeb面接ツール」です。人材派遣に特化したツールを謳っており、シンプルなUIと簡潔な操作により利便性も高いです。人材派遣に必要な機能のみを導入しているため、過剰な出費を抑えることができます。

特徴

Web面接に興味はあるがお試しで導入した企業に向けたプランを前面に押し出しています。シンプルですが費用を抑えることができます。雇用契約や派遣登録などの手続きをWeb上で行うことができる電子契約機能を有しています。

基本機能

  • 録画面接機能

  • Web面接機能

  • 電子契約機能

料金プラン

  • 基本プラン

    21,780円

  • オプション(録画)

    11,000円

総合評価

初期費用が必要なく、必要最低限の機能は余すことなく有しているため、とりあえず1度録画面接を試してみたい企業にはおすすめです。

2.harutaka

harutaka

https://harutaka.jp/

概要

harutakaは株式会社ZENKIGENが提供している「採用改善プラットフォーム」です。オンライン採用の質の向上・効率化をサポートしてくれるサービスです。専用の録画選考システム「harutakaEF」だけではなく、オンライン面接の内容を共有・分析できる面接解析システム「harutakaIA」も導入されています。

特徴

録画選考システム「harutakaEF」および面接解析システム「harutakaIA」は、どちらもAI解析により評価業務をサポートしてくれます。評価を定量的に把握し、採用基準のより確かな言語化にも活用できるシステムです。

基本機能

  • 録画面接機能

  • Web面接機能

  • AI分析機能

料金プラン

お問い合わせ

総合評価

AIが録画内容を解析し評価をサポートしてくれるため、より正確な評価基準を設けることができます。

録画面接だけでなくWeb会議などでも利用する

3.interview maker(インタビューメーカー)

interview maker

https://interview-maker.jp/service

概要

interview maker(インタビューメーカー)は株式会社スタジアムが提供している「Web/録画面接・説明会システム」です。豊富な導入実績に基づいた充実したサポート人員体制も備えている顧客満足度の高いサービスです。

特徴

Web面接から録画面接まで、多くの充実した機能とサポートを兼ね備えたサービスです。録画面接においては動画設問だけでなくテキスト設問を設置することも可能であり、企業紹介動画の挿入なども可能です。

基本機能

  • 録画面接機能

  • Web面接機能

  • Web説明会機能

料金プラン

録画面接スタンダードプラン(Web面接およびWeb説明会機能なし)

  • 利用期間:12ヵ月

  • 料金:お問い合わせ

総合評価

オンラインでの採用面接に必要なシステムを一括して提供しているため、このサービスひとつで採用面接全般のシステムを担うことができます。

4.HireVue(ハイアービュー)

HireVue

https://www.fujitsu.com/jp/group/fjj/solutions/enterprise-solutions/staff/hirevue/

概要

HireVue(ハイアービュー)はアメリカのHireVue.Incが提供している「デジタル面接プラットフォーム」です。基本機能である録画面接機能とWeb面接機能以外にも、AI予測分析機能を利用できるプランが用意されており、産業組織心理学の専門家が構造化した質問を使用して分析を行うことができる独自のシステムを搭載しています。

特徴

AI予測分析機能が利用できるプランを選択すれば、面接のプロの眼を再現したAIが面接内容を分析し、行動特性から応募者のポテンシャルまで示してくれます。それだけでなく、認知心理学における認知能力をゲームベースのインターフェースを使って測定できるなど、さまざまな独自機能を有しています。

基本機能

  • 録画面接機能

  • Web面接機能

  • AI分析機能

  • ベームベースアセスメント機能

料金プラン

AIアセスメント

初期費用:1,400,000円

年間:2,800,000円

総合評価

AI分析だけではなく、ゲーム感覚で行う適性検査やプログラミングテスト機能など、独自に開発された多くの機能を使って応募者の評価を行うことができます。

5.INTERVIEW ON DEMAND(インタビュー・オンデマンド)

INTERVIEW ON DEMAND

https://www.landingpage-synergy.com/0n4M4m3q/

概要

INTERVIEW ON DEMAND(インタビュー・オンデマンド)は株式会社PR TIMESが提供している「オンライン面接・採用ツール」です。構造化面接を利用することで評価のブレを抑え、効率的かつ定量的に精度の高い選考を可能としています。

特徴

構造化面接を利用することで個々の特性を明確に把握するエゴグラム診断をもとにシステムが質問内容まで作成してくれます。自社の社員との一致度も数値化することで、人材のミスマッチを防ぐこともでき、精度の高い選考を効率よく行うことができます。

基本機能

  • Web面接

  • 録画面接

料金プラン

一次選考プラン

99,000円

2次選考プラン

198,000円

総合評価

AIが選考フローにおける最終面接以外のほぼ全てのフローを自動で構築してくれるため、大幅な時間削減を行うことができます。

低規模かつ低頻度にて開催する

6.BioGraph(バイオグラフ)

BioGraph

https://www.biograph.jp/

概要

BioGraph(バイオグラフ)は株式会社マージナルが提供している「Web面接専用システム」です。人材採用フェーズでWeb面接を効果的に実施するために目的に応じて必要な機能を利用できます。Web面接プランにオプションで録画面接プランを追加することで録画面接機能を利用可能です。

特徴

低価格からでも導入が可能なプランを用意しているため、企業のニーズに合わせた採用業務のサポートが可能です。

基本機能

  • Web面接機能

  • 録画面接機能

料金プラン

Web面接ミニマムプラン

導入費用:11,000円

月額費用:11,000円

録画面接機能:月額27,500円

総合評価

料金プランを4種導入しているため、利用目的や面接頻度により企業のニーズに合わせた選択が可能です。

7.Video Interview

Video Interview

https://videointerview.jp/

概要

Video Interviewはen Japan Inc.が提供している「動画面接サービス」です。大手転職サイトが手掛けた、採用活動を更に効率化するための動画面接サービスを提供しています。最低限の機能のみを搭載したシンプルなUIで録画面接を行うことができます。無料で始めることができるため、まずは一度試してみたい企業におすすめです。

特徴

氏名とメールアドレスを登録するだけで応募者に動画面接への回答を依頼できるため、企業側も工数を大幅に削減できます。すべての機能を無料で使うことができるため、録画面接を初めて利用する企業におすすめです。

基本機能

・録画面接機能

料金プラン

フリープラン

無料

エンタープライズプラン

お問い合わせ

総合評価

登録に必要な項目も少なく、録画面接の基本機能を全て無料で利用できます。まずは一度録画面接を試してみたい企業にぜひおすすめしたいサービスです。

8.FacePeer

FacePeer

https://www.face-peer.com/

概要

FacePeerはFacePeer株式会社が提供する「ビデオ通話プラットフォームサービス」です。「シンプルさ」「使いやすさ」「わかりやすさ」にこだわったサービスを展開しており、マニュアルがなくても誰でも簡単に使えることを目指しています。オプション機能を選択することで録画面接機能を追加することができます。

特徴

パソコンにソフトをインストールしたり、使用するためにアカウント登録をしたり、面倒な操作を極力省いています。ビデオ通話専用のURLさえあれば、すぐに利用ができる手軽さが特徴です。

基本機能

  • Web通話機能

  • Web会議機能

  • 録画面接機能

料金プラン

初期費用(初期導入費+追加機能開発費)

月額費用10,000円(1ライセンス)

オプション機能

総合評価

企業側も応募者側も使い勝手がよく、直感的に操作することができるため、サービスの使い方などを説明する必要がほとんどないのが便利です。

まとめ

録画面接は時間や場所に縛られることなく行うことが可能なため、採用活動におけるさまざまなコストを削減できる注目の採用方法です。

企業は多くの応募者を、複数の採用担当者によって評価がしやすく、ミスマッチも軽減できます。

応募者は事前に質問内容を把握できれば、録画前に何度も練習することができ、最善の状態で録画面接に望むことができるでしょう。

企業によっても応募者にとってもメリットの大きい録画面接をぜひ取り入れてみませんか。

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