参考文献
[1]How CEMEX reduced time-to-market by 15% with ClickUp,https://clickup.com/customers/cemex
[2]ClickUpでビジネスツールを統合して節約する5つの理由,https://clickup.com/ja/blog/41151/business-tools
業界トップの正確率で作業効率爆上げ!
世界中で数百万のユーザーに愛用される高機能タスク・プロジェクト管理ツール「ClickUp(クリックアップ)」。「日本語での情報が少ない」「英語のインターフェースに抵抗がある」などという理由から導入をためらっている方も少なくないでしょう。しかし、その多機能性と柔軟性は、あらゆる規模のチームにおいて絶大な効果を発揮するため、ぜひとも活用したいツールの1つです。
今回は「ClickUp」に焦点を当て、その概要や基本機能・特徴、使い方、メリット・デメリット、活用事例と実績、料金プランと選び方などについて解説します。現在ClickUpを利用している方や、今後利用を検討している方はぜひご一読ください。
ClickUpとは、タスク管理やプロジェクト管理を効率化するオールインワンプラットフォームです。シンプルな操作性と高度な機能を兼ね備えており、タスク・プロジェクト管理だけでなく、ドキュメント作成やチャット、ホワイトボード、スプレッドシート、目標管理など業務に必要な多様な機能を一元化しています。
ここでは、ClickUpの基本機能と特徴について7点ご紹介します。
ClickUpでは、タスクの作成や担当者の割り当て、期限設定、優先度設定などが可能です。また、サブタスク・チェックリストによるタスクの細分化やタスクの階層化、グループ化にも柔軟に対応できます。
リストやカンバン、カレンダー、ガントチャート、表など個人の好みに応じて、タスクの表示形式を切り替えられます。「TO DO(やること)」「IN PROGRESS(進行中)」「COMPLETE(完了)」などのカスタムステータスで進捗状況を可視化。独自のステータスラベルも追加でき、業務フローに合わせて最適化できます。
ClickUp Docsで文書やWiki、ナレッジベースなどを作成できます。リアルタイムでの共同編集が可能で、チームメンバー間の情報共有をスムーズに。受信トレイでは、すべての通知と割り当てられたタスクを一元管理できるため、情報を整理し、集中して作業に取り組めます。
チャットやコメント、メンション機能などリアルタイムにコミュニケーションができる機能も搭載しています。コラボレーション機能として、ブレインストーミングで出た意見や集めた情報を実際のホワイトボードのように図解でまとめて残しておくことも可能です。
カスタムフィールドやテンプレート、35以上の豊富な拡張機能(ClickApps)で業務フローに合わせて柔軟に拡張できます。また、特定のニーズに合わせて独自でカスタマイズすることも可能です。
レポーティング・分析機能としては、プロジェクトの進捗状況やチームのパフォーマンスをリアルタイムで視覚的に把握できるダッシュボード機能、チームメンバーのタスク負荷を把握し、リソースの最適化に役立つワークロードビュー機能などがあり、データに基づいた意思決定を支援します。
有料プランでは、AIを活用できます。タスクの優先順位付けや進捗の要約、文章作成支援など、AIを活用した機能が効率的なタスク管理をサポート。50以上のトリガーとアクションを組み合わせた自動化機能で、ルーティン作業を削減し、生産性の向上が期待できます。
ここでは、ClickUpの使い方について簡単にご紹介します。なお、アカウント作成や基本的な機能は無料で利用できます。
アカウント作成と初期設定
まずはじめに、公式サイト(clickup.com)で「Get started. It's FREE!」をクリック。
メールアドレスを入力し、アカウントを作成
名前やメールアドレス、パスワードを入力し、「Play with ClickUp」で次へ進みましょう。登録したメールアドレスに認証コードが届くので、入力して認証を完了。なお、Googleアカウントとの連携も可能です。
簡単なアンケートに選択式で回答
利用目的や知ったきっかけ、使いたい機能など、作成の過程でいくつか簡単なアンケートがあるため、案内に沿って回答しましょう。
ワークスペース名を入力し、必要に応じて画像やメンバーを設定
ワークスペース名を入力すれば、アカウントの作成が完了します。メンバーのメールアドレスを入力すれば、招待することも可能です。
ログイン後、ダッシュボード上で「ボード」「リスト」「カレンダー」など、ClickUp独自の階層構造を作成します。チームで使う場合は、メンバーを招待し、役割や権限を設定します。
ClickUpのToDoリスト機能を活用すると、毎日のタスクやチェックリストを簡単に作成し、日付や優先度で効率よく管理できます。デスクトップやモバイル、ブラウザタブなど、どのデバイスからでもアクセス・管理が可能なため、重要な作業の見落としを防げます。
(出典:ClickUp)
また、各タスクにはフォーマット変更や色分け、関連アイテムのリンク追加などもでき、自分好みにカスタマイズした多機能リストを作成できます。優先度や期日を設定すれば、今日やるべきことが明確になり、タスクの進捗管理がスムーズに。ほかにも、タスクごとにチェックリストやサブタスクを追加したり、カレンダービューやカンバンボードで進捗状況を可視化したりと、柔軟な管理が可能です。
ここでは、ClickUpのメリットについて3点ご紹介します。
タスク管理やドキュメント作成、チャット、カレンダー、目標管理などの多機能が1つの場所に集約されているため、複数のツールを扱う必要がなくなります。
ノーコードで使える自動化機能やAIによるタスク提案・データ分析により、ルーチンワークの効率化や生産性向上が図れます。
ダッシュボードやガントチャート、カンバンボードなど多様なビューでタスクやプロジェクトの進捗状況を一目で把握できます。
ClickUpは多くのメリットを持つ強力なツールですが、一方でいくつかデメリットも存在します。ここでは、3点ご紹介します。
機能が豊富ゆえ、最適な使い方を理解して使いこなすまでに時間がかかる場合があります。UIが直感的ではないと感じるユーザーもおり、操作に慣れるまで戸惑うことがあるでしょう。
基本的に英語のUI設計のため、日本語のサポートが限定的です。日付表示や一部表記が英語のままで分かりにくいことがあるでしょう。なお2025年7月現在、日本語でのタスク入力やコメントは可能です。
汎用性が高いという観点から、特定の専門的なユースケースに特化した機能は、他の専門ツールと比較して劣る場合があります。詳細は公式サイトを確認しましょう。
ここでは、ClickUpの活用事例と実績について2社ご紹介します。
CEMEXはClickUpを導入することで、市場投入までの時間を15%短縮し、50人以上のチームメンバー間でのコラボレーションを強化、プロジェクトの引き継ぎ期間も数分に短縮するなど、業務効率化と生産性向上を実現しています[1]。
【ポイント】
グローバルで展開する大規模な製造・マーケティングチームの業務をClickUpで一元管理。従来は各チームがサイロ化し、重複作業や情報共有の遅れが発生していましたが、ClickUpの導入後はプロジェクトリクエストや進捗管理、タスク分配が標準化され、無駄な作業時間の削減に成功
50人以上のクリエイティブチームがClickUp上でプロジェクトやタスクを共有し、リアルタイムで進捗状況を可視化。各自の作業状況やチーム全体の負荷が明確になり、リソース配分や納期管理が効率化
プロジェクトの割り当てやタスクの作成、リンクの共有などの手作業をClickUpで自動化。ルーチンワークに費やしていた時間を、よりクリエイティブな業務に充てられるように
RevPartners社がClickUpを導入した背景には、同社が社内で複数のオンラインビジネスツールを使いすぎていたことがありました。ClickUpの導入によって、その複数を1つに統合し、組織全体のコストを50%削減することに成功しています[2]。
【ポイント】
複数の業務ツールをClickUpに集約することで、組織全体のコストを50%削減
ミーティングやチームアップデートにかかる時間を毎週8時間以上削減
ワークスペースの一元化により、情報共有や進捗確認が効率化
レポート作成・共有にかかる時間が50%減少
ダッシュボードや自動化機能により、データ集計や報告作業が大幅に短縮
チームワークが80%向上
ClickUpは、個人から大規模な組織まで幅広いニーズに応える4つの主要な料金プランを提供しています。2025年7月時点、主な料金プランは以下の通りです。なお、AI対応は有料プランになります。
プラン名 | 月額(年払い) | 月額(毎月払い) | 主な特徴 | 推奨ユーザー |
永久無料 | 無料 | 無料 | 100MBストレージ、無制限タスク、基本機能 | 個人・お試し利用 |
Unlimited | $7/人 | $10/人 | 無制限ストレージ・統合・ダッシュボード、AI対応 | 小規模チーム |
Business | $12/人 | $19/人 | 高度な自動化、タイムトラッキング、作業量管理 | 中規模以上のチーム |
Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 高度なセキュリティ、カスタム権限、専任サポート | 大規模組織・企業 |
(参考:ClickUp)
ここでは、各プランの選び方について簡単にご紹介します。選び方のポイントとして、まずは無料プランで試用し、必要に応じてアップグレードするのが安心です。その後、チーム規模や必要なストレージ容量、利用したい機能などで調整するとよいでしょう。特に有料プランは年払いが割安です。学生や教育機関、NPO向けの割引もあるため、該当する場合は直接問い合わせてみましょう。
ClickUpを試してみたい方や、個人のタスク管理、シンプルなプロジェクト管理をしたい方に最適なプランです。ただし、ストレージ100MBまで、AIや高度な自動化は不可などの利用制限があるため、画像やファイルを多用する場合や複数プロジェクトを並行的に管理する場合は物足りなくなることがあるでしょう。
無制限ストレージや統合、ゲスト権限、AI機能などが利用可能で、コストパフォーマンスが高いプランです。画像やファイルを多用する場合や、チームでの利用におすすめといえるでしょう。
タイムトラッキングや作業量管理、高度な自動化など、より複雑なプロジェクト管理やワークフロー最適化を求める中規模以上のチーム向けのプランです。セキュリティ強化や詳細な権限管理が必要な場合にも適しています。
大規模組織やデータ管理・コンプライアンス要件が厳しい企業向けのプランです。カスタムSAML SSO、専任サクセスマネージャー、ホワイトレーベル機能などが利用できます。また、専任サポートやカスタム要件を希望する企業にもおすすめです。
ClickUpと他のタスク管理ツールとでは、どのような違いがあるのでしょうか。おおまかな比較表を作成したので、参考までにご確認ください。
ツール名 | 主な用途・特徴 | 強み・メリット | 弱み・デメリット | 価格(※年払い) |
ClickUp | オールインワン型タスク・プロジェクト管理 | 多機能、高カスタマイズ性、AI・自動化、統合 | 機能が多く、初心者にはやや複雑、ロード遅延あり | 無料/有料$7~/月(1人) |
Notion | ドキュメント+タスク管理、ナレッジベース | 情報整理・ドキュメント作成に強い、直感的なUI設計 | タスク管理機能がシンプル、自動化機能は弱め | 無料/有料$8~/月(1人) |
Asana | タスク・プロジェクト管理 | 複数プロジェクト管理、ワークロード管理、外部連携が豊富 | ドキュメント機能が弱い、カスタマイズ性はClickUpに劣る | 無料/有料$10.99~/月(1人) |
Jira | ソフトウェア開発特化プロジェクト管理 | アジャイル・スクラム対応、課題管理、開発現場での実績、拡張性が高い | UIが複雑、非開発用途では扱いにくい | 無料/有料$8.15~/月(1人) |
(出典:Notta)
Notta(※)とClickUpとの連携は、会議の議事録作成からタスク管理、プロジェクトの進捗管理までを一貫して行う上でとても強力な組み合わせとなります。特に、Nottaの自動文字起こし・AI要約機能とClickUpの柔軟なワークマネジメント機能が連携することで、チームの生産性を大幅に向上させられるでしょう。
【NottaとClickUpの連携によるメリット】
Nottaで作成した文字起こしデータやAI要約をワンクリックでClickUpに転送可能。会議の内容や重要ポイントを即座にプロジェクト管理の現場へ反映でき、手動入力の手間や転記ミスを防げる
ClickUp上で議事録や要約を閲覧・編集できるため、タスクやプロジェクトと関連付けて管理が可能。会議の内容をそのままタスク化し、担当者の割り当てや期限設定、進捗管理まで一元的に行える
同期された議事録や要約はClickUp内でリアルタイムに共有・コメント・編集が可能。チーム全員が重要な会議内容やアクションアイテムを即座に把握でき、情報伝達の抜け漏れや誤解を防げる
文字起こしからタスク化、進捗フォローまでを自動化・一元化できるため、会議後の業務負担を大幅に軽減。DX推進やペーパーレス化にも貢献
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※Nottaとは、1時間の音声データをわずか5分で文字起こしでき、98.86%と高い精度を誇るAIツールです。多言語対応(58言語以上)で、音声や動画の録音から高精度な文字起こしが可能。文字起こしデータはリアルタイムで共有でき、翻訳機能も備えているため、グローバルなチームでの利用にも適しています。
Nottaで文字起こししたテキストデータやAI要約を、ClickUpに同期する手順は以下の通りです。
Notta Web版の左下にある「連携とアプリ」をクリック
ClickUpの下にある「連携する」を選択し、指示に従ってNottaとClickUpの連携を完了
Nottaで同期したいノート(文字起こしデータやAI要約)を開き、画面右上の「外部サービス
に同期」アイコンをクリック。「ドキュメンに同期」→「ClickUp」を選択
同期先を指定後、「同期する」をクリック
※デフォルトでは文字起こし本文が同期されますが、AI要約や経過時間、話者名などもカスタムオプションで選択可能です。
今回は「ClickUp」に焦点を当て、その概要や基本機能・特徴、使い方、メリット・デメリット、活用事例と実績、料金プランと選び方などについて解説しました。
さまざまな形式で表示できる柔軟なタスク管理から、Docs機能での情報共有、自動化による業務効率化、さらにはAI機能まで、ClickUpはチームの生産性の最大化に役立つ強力なツールです。無料プランから始められる手軽さも魅力的で、小規模チームから大企業まで、あらゆる規模の組織で活用しやすいでしょう。本記事を参考にClickUpの導入を検討して日々の業務を効率化し、プロジェクトを成功に導く一助としてみてはいかがでしょうか。
参考文献
[1]How CEMEX reduced time-to-market by 15% with ClickUp,https://clickup.com/customers/cemex
[2]ClickUpでビジネスツールを統合して節約する5つの理由,https://clickup.com/ja/blog/41151/business-tools
① 日本語特化のAIで業界トップの文字起こし正確率が実現、複数言語の文字起こしと翻訳も完璧対応
② 驚いほどの認識速度で文字起こし作業効率化が実現、一時間の音声データがただの5分でテキスト化
③ 国内唯一のGM・Zoom・Teams・Webex連携できるAI会議アシスタント、事前の日程予約から会議を成功に導く
④ AI要約に内蔵されるAIテンプレートで会議の行動項目、意思決定やQ&Aなどを自動作成
(カスタム要約テンプレートでインタビューや営業相談など様々のシーンでの効率化を実現)
⑤ 一つのアカウントでWeb、APP、Chrome拡張機能が利用でき、データの同期と共有はカンタン