
週報とは?テンプレート・フォーマットと書き方完全ガイド|今日から使える例文と継続のコツ
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冒頭で結論です。週報は「一週間の目標・実績・学び・次の一手」を圧縮して可視化し、意思決定と支援を早めるための文書です。本稿では、基本論点(目的・基本項目・書き方)を網羅しつつ、実務で差がつく視点(先行/結果指標の分離、5W3Hと定量、RAG状態、WBR的レビュー、ネタ切れ対策)を加えて、すぐ使える形に落とし込みます。
週報とは|日報・月報との違いと役割
週報は、一週間の活動や進捗、成果、気づき、そして次週の計画を整理して上司やチームに共有するための報告書です。日報が当日の詳細な記録であるのに対し、週報は一週間という単位での進捗と改善の判断に向いています。また、月報が成果の総括と示唆の提示に重心があるのに比べ、週報はPDCAを素早く回すための適切な粒度を確保します。実務上は、進捗の可視化や課題の早期検知、支援要請の明確化、ナレッジの蓄積、評価の根拠形成に役立ちます。
ポイント:週報は「読む人の意思決定が進むか」を基準に、要約と根拠をセットで示すと機能します。
週報の目的
週報の主要な狙いは四つに整理できます。第一に、予定と実績の差分を共有し、支援や優先順位の変更を促すこと。第二に、原因と対策を短サイクルで回すことでムダやボトルネックを除去し、業務改善を進めること。第三に、チームや個人の週次KPIを可視化し、軌道修正の根拠を明確にすること。第四に、成功と失敗の学びを文章として残し、再利用可能なナレッジとして蓄積することです。
実務で差がつくコツは三点あります。先行指標(たとえばアポ数や仕様確定率)と結果指標(成約数や重大バグ件数)を分けて書くと、過程の改善余地が明確になります。RAG(Red/Amber/Green)の状態色を併用すれば、即応が必要な項目がひと目で伝わります。さらに、WBR(Weekly Business Review)の型で「目標→現状→ギャップ→打ち手」を並べると、判断のブレが少なく継続運用しやすくなります。
週報フォーマット|必須6項目と推奨粒度
週報は次の6項目で十分機能します。すべて「5W3H+数値」で表現してください(曖昧語を排除)。
週の目標/計画(What/Why/How many)
一週間の活動で達成すべき定量的なゴールを、目的と数値をセットで明示します。短期のKPIを数値化しておくと、振り返りや支援要請がしやすくなります。
例:新規商談8件(売上基盤拡大)、既存アップセル2件(解約率低下を狙う)、機能Aテストカバレッジ80%達成(品質確保のため)。
業務内容(When/Where/Who/What)
日付・場所・関与者・内容を整理し、活動の具体像を伝えます。5W3Hを意識して簡潔に書くと、読み手の理解が早くなります。
例:6/3(火)A社訪問/要件ヒアリング(営業担当:山田)、6/5(木)機能A単体テスト実施(担当:佐藤、ケース数30)。
進捗・成果(定量・定性)
目標に対する実績を「数値+所感」で示します。数字で比較できる形にすると評価や判断が容易です。
例:アポ10件(目標8件→達成率125%)、受注1件(目標2件→課題残り)、テスト進捗72%(目標80%→不足8%)。
課題・原因・打ち手(分けて書く)
課題→原因→改善策を分離して書くと、議論が建設的になります。RAG(Red/Amber/Green)で優先度を示すのも有効です。
例:課題=要件変更多発(Amber)/原因=合意形成前の前倒し実装/打ち手=承認ゲート導入+顧客レビュー会の設定。
次週計画・目標(逆算と優先順位)
今週の差分や課題を踏まえ、来週の重点を数値化します。「誰が・いつまでに・どう測る」で具体化するのがポイントです。
例:不足8%を解消するため、レビュー体制を再設計し自動テスト20ケースを追加(担当:佐藤、期限:6/12)。
所感・共有/支援依頼(意思決定に必要な情報)
数字で表せない気づきや上層部に求めたい支援事項を整理します。次の意思決定が動きやすい形で書くのが理想です。
例:価格抵抗が顕著→顧客にとっての「値打ち」再定義が必要。価格表改訂の検討会開催に支援を希望(来週水曜)。
6項目に収めると、作成負荷を上げずに読み手の判断材料を最大化できます。
週報の書き方|伝わる5つのコツ
伝わる週報は、数字と日付で具体化されていることが前提です。件数・率・期日まで書けば曖昧さを排除できます(例:「対応約3割」ではなく「対応率28%/6/30締切」)。さらに5W3H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どのように・どれだけ・いくら)で要素を落とすと、読み手の誤解が減ります。
改善に直結させるには、先行指標と結果指標を分けて書くことが重要です。過程(先行)が見えれば、結果が振るわない理由が言語化できます。また、事実と所感は混ぜずに、事実→解釈→アクションの順で並べます。最後に、改善案は「誰が・何を・いつまで・どう測る」で締め、行動に移せる形にします。
簡易例(営業)
目標:新規商談8件/受注2件
実績:商談10件(+2)、受注1件(-1)
課題:提案の価格抵抗。意思決定者同席率40%(目標70%)
打ち手:同席率を上げる前提条件ヒアリングの標準化。来週、担当全員にスクリプト展開。
職種別フォーマット例
営業
週報では「成果につながる行動」と「最終的な結果」を分けて書くことが重要です。行動の量や質を把握できれば、受注が伸び悩む原因も特定しやすくなります。
先行指標:架電/メール数、アポ獲得数、意思決定者同席率(次の成果につながる行動指標)
結果指標:受注件数・金額、失注理由上位(事実の振り返りと示唆出し)
例:商談12件(目標10件)、決裁同席率58%(目標70%)、受注1件/320万円。失注理由=「価格認識のズレ」。
エンジニア/PM
プロジェクト進行では「品質を先回りで管理する指標」と「進捗の健全性を示す指標」に分けると、課題が早期に見つかります。
先行指標:要求凍結率、レビュー通過率、テストケース消化率
結果指標:バーンダウン、主要欠陥数、デプロイ成功率
例:テスト進捗76%(目標80%)、重大バグ2件発見→火曜修正、木曜再検証。結果として予定リリースに遅延なし。
バックオフィス(人事/総務/経理)
定型業務ではスピードと正確性が成果に直結するため、処理効率と品質を両輪で見る必要があります。
先行指標:問い合わせSLA、処理リードタイム、エラー率
結果指標:締め遅延件数、コスト削減額、従業員満足度の改善点
例:給与差分対応SLA24h厳守、経費承認リードタイム-18%達成。従業員満足度アンケートで「迅速さ」評価が+12pt。
新人/研修
学習プロセスを数値で把握することで、早期に成長の停滞を防げます。結果だけでなく「どの行動が成長につながったか」を示すことがポイントです。
先行指標:学習時間、ロールプレイ回数、メンターFB回数
結果指標:チェックテスト合格率、担当タスク完了率
例:ロープレ6回実施、理解度テスト82%(目標80%)、来週は顧客対応同席2回を予定。
週報テンプレート|コピペで使える2種
シンプル版(個人用)
# 週間業務報告(期間:YYYY/MM/DD〜YYYY/MM/DD)
- 氏名/所属:
## 1. 週の目標(定量)
- 例:新規商談8件、受注2件、バグ主要0件、記事2本公開 など
## 2. 主な業務内容(5W3H)
- 6/3(火)A社訪問/要件ヒアリング(Who/When/Where/What)
- 6/5(木)機能A単体テスト30ケース(How many/How)
## 3. 進捗・成果(先行/結果指標)
- 先行:商談10件(目標8)/テスト消化72%(目標80%)
- 結果:受注1件/重大バグ2件(緊急度Amber)
## 4. 課題・原因・打ち手(RAG)
- 課題:決裁同席率40%(Red)→ 原因:事前合意不十分 → 打ち手:合意スクリプト導入
## 5. 次週計画・目標
- 例:合意スクリプト全商談適用/同席率60%へ、テスト+8%達成
## 6. 所感・支援依頼
- 所感:価格の価値説明が弱い→事例資料の強化が必要
- 支援:価格表改訂の検討会設定を希望(来週水曜)
詳細版(チーム共有/WBR用)
# WBR(Weekly Business Review)
## A. 指標サマリ(目標→現状→ギャップ→対処)
- 先行KPI:◯◯(目標)→ ◯◯(現状)→ △△(差分)→ 対処 ◯◯
- 結果KPI:◯◯(目標)→ ◯◯(現状)→ △△(差分)→ 対処 ◯◯
## B. ハイライト(Good/Concern)
- Good:
- Concern(R/A/G):
## C. イニシアチブ進捗
- 施策名/進捗率/リスク/次アクション
## D. リスク・ブロッカーと支援要請
- 事実/影響/要求事項(誰が・いつまで)
まずはシンプル版から始め、チームで共有が増えたらWBR版に段階的に移行するのが現実的です。
継続運用のコツ|ネタ切れを防ぎ、形骸化させない
週報を効果的に運用するには、ただ書くだけでなく「続けられる仕組み」を整えることが重要です。書き方やフォーマットを統一し、日々の小さなメモやレビューを習慣化することで、ネタ切れを防ぎ、内容の質を維持しながら形骸化を防ぐことができます。
メモ先行主義:会議直後に3行メモ(事実/気づき/次の一手)を残す。週末は編集に集中。
ルールは最小限×習慣化:同じ枠で毎週、所要時間は20〜30分に収める。
フィードバック設計:提出後24h以内にコメント or スタンプのリアクションを必須化。
指標の棚卸し:先行/結果のKPIを四半期ごとに見直し、無効化された指標は捨てる。
レビュー会(10分):R(赤)案件だけ素早く合意形成=「誰が・何を・いつまで」。
ツールと自動化(環境に合わせて選ぶ)
週報運用を効率化し、継続性を高めるには、業務環境に合ったツールを選ぶことが重要です。チームの規模や編集のしやすさ、履歴管理、検索性、テンプレート配布や自動集計の有無などを考慮することで、作成・共有・レビューの負荷を減らし、習慣化しやすくなります。
スプレッドシート/ドキュメント:小規模・同時編集・履歴管理に強い。
Excel/Wordテンプレート:社内標準がある場合の導入が容易。
情報共有ツール/Wiki:検索性・タグ・テンプレ配布・コメントが有効。
専用日報/週報ツール:テンプレ・集計・ダッシュボード・SLA管理で運用コスト低減。
ツールは「続けられるか」で選ぶのがコツ。全員が同じ場所に書ける環境が正解です。
週報品質チェックリスト(10項目)
期間・氏名・所属が明記されているか(誰の週かが即わかる)
目標が定量で書かれているか(合意した基準で測れる)
先行/結果指標が分かれているか(原因と結果が結びつく)
実績に日付と数値があるか(事実の検証ができる)
課題・原因・打ち手が分離されているか(議論の順番が崩れない)
RAGで緊急度が示されているか(対応の優先度が一目)
次週の行動が「誰が・何を・いつまで・どう測る」で書かれているか(実行に移せる)
所感と事実が混ざっていないか(主観/客観の線引きが明確)
支援依頼が具体的か(意思決定者が動ける)
3分以内に概要が掴めるか(上司の読了確率が上がる)
よくある失敗と回避策
事実がなく「頑張りました」型になる → 日次でメモ。週末は編集だけにする。
KPIが曖昧 → 先行と結果を必ず分け、算式とデータ源を決める。
課題だけで打ち手がない → 仮説で良いので「一手」を書き、翌週に検証。
長文化して読まれない → ハイライト(Good/Concern)を冒頭に置く。
テンプレート記入例(全文)
# 週間業務報告(期間:2025/06/02〜2025/06/08)
- 氏名/所属:営業部 山田
## 1. 週の目標(定量)
- 新規商談8件、受注2件、意思決定者同席率70%
## 2. 主な業務内容(5W3H)
- 6/03(火)A社(本社)で要件ヒアリング(Who/When/Where/What)
- 6/05(木)B社へ提案(How:価値訴求+ROI試算、How many:3案)
- 6/07(土)C社フォロー(Why:稟議準備期限が近い)
## 3. 進捗・成果(先行/結果指標)
- 先行:商談10件(目標8)、同席率58%(目標70%)
- 結果:受注1件(目標2)、失注1件(理由:価格/決裁者不在)
## 4. 課題・原因・打ち手(RAG)
- 課題(Red):決裁者不在の商談が4件
- 原因:アポ取得時の同席合意が不徹底、事前価値擦り合わせ不足
- 打ち手:アポスクリプトへ“同席の事前合意”文言を追加。初回5分で価値仮説を提示し、価格ではなく投資回収を先に合意(担当:山田/チーム展開:6/10まで)。
## 5. 次週計画・目標
- 同席率60%→70%へ。商談数8件、受注2件。反論対応資料を刷新(決裁者向け1枚)
## 6. 所感・支援依頼
- 所感:価格テーブル単体の提示は逆効果。ROI試算を先に置く構成が有効。
- 支援:決裁者向け1枚資料のレビューを火曜午前で希望(営業Mgr)
記入例は、数値・日付・RAG・次の一手までをワンセットにしています。読み手は3分以内に判断できます。
ツール比較(用途別の使い分け)
用途 | 推奨ツール | 強み | 注意点 |
---|---|---|---|
小規模/同時編集 | Googleドキュメント/スプレッドシート | 履歴管理・共同編集・軽さ | 権限整理とテンプレ固定が必要 |
既存標準に準拠 | Excel/Wordテンプレート | 社内配布が容易・互換性 | バージョン分散、集計は手作業になりがち |
ナレッジ蓄積 | Wiki/社内ポータル | 検索・タグ・テンプレ配布 | 初期設計を怠ると散逸しやすい |
指標集計/ダッシュボード | 専用日報/週報ツール | 自動集計・SLA・通知 | 導入/教育コスト、運用ルール設計が必要 |
最優先は「全員が同じ場所に書く」こと。そこが担保されれば、集計や検索は後から高機能化できます。
FAQ(よくある質問)
Q. KPIが多すぎて収拾がつきません。
A. 先行3つ・結果3つを上限に。四半期ごとに“使われない指標”を捨てます。目的に直結しない指標は早めに整理しましょう。
Q. RAGは主観になりませんか。
A. 閾値を定義すれば主観を減らせます(例:同席率≥70%=Green、50–69%=Amber、<50%=Red)。
Q. テンプレ運用が形骸化します。
A. 提出SLA(例:週末18時)とレビューSLA(24h)を定義。提出後のリアクション(コメント/スタンプ)を必須にします。
まとめ
週報を効果的に運用するには、フォーマットの統一・指標の明確化・レビュー体制の整備を順序立てて行い、来週分テンプレに目標を数値で入力してすぐ運用を始めることが重要です。
これにより、週次の振り返りがスムーズになり、チームの意思決定や改善アクションに直結します。

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