音声認識の仕組み

音声認識の仕組みとは?技術や活用シーン、おすすめの音声認識サービスを紹介

人が話した言葉をテキスト化する音声認識技術は、スマートフォンをはじめあらゆるサービスで活用され、身近なものになっています。また「Siri」や「スマートスピーカー」など、AI(人工知能)を活用した高度な音声認識技術も広く使われるようになりました。

しかし「音声認識の仕組みはよくわからない」「サービスが多すぎてどれを使えば良いか悩んでしまう」といった方も少なくありません。この記事では、音声認識の仕組みから活用シーン、おすすめの音声認識サービス、注意点まで詳しく解説します。

音声認識とは

音声認識とは、人が発する音声をコンピュータが解析し、その内容をテキスト化する技術です。音声認識技術は、人間が直接入力することが難しい場合や作業を効率化したい場合など、入力の手間を省略するために活用されます。

さらに近年ではAI技術との組み合わせにより音声認識技術の精度が劇的に向上しました。そのため人間がデバイスに話しかけるだけでさまざまな操作ができる音声アシスタントやスマートスピーカーなど、さまざまなサービスに活用されています。

音声認識の歴史

音声認識の歴史は古く、1950年代から研究が始まっています。最初の音声認識システムは、単語ごとに録音された音声を識別するものでした。1970年代にはIBM社が民間企業として初めて音声認識技術に着手し、「Shoebox」という音声認識機器を発表しています。

その後も研究開発は続けられたものの、特に日本語は複雑な構造であるがゆえに英語と比べて認識の精度が低く、そこまで広く普及しませんでした。

しかし、大きな転換点となったのが2000年代からのAI技術の発展です。AIの進化によって音声認識技術の精度が飛躍的に向上し、現在はあらゆる場所で音声認識技術を使用したサービスが導入されています。

音声認識の仕組み

では、音声認識技術はどのような仕組みになっているのでしょうか。多くの音声認識システムで採用されているのが『DNN-HMM型』と呼ばれる方式です。ここでは、DNN-HMM型のプロセスを紹介します。

音声入力

まずは認識させたい音声をマイクなどの入力装置を用いて入力・録音します。

音響分析(音声のデジタル化)

次に、録音された音声の特徴を解析し、周波数や音の強弱、抑揚などを抽出してコンピュータが認識できる音声データへの変換を行います。具体的には、音声を定量的に示した「特微量」と呼ばれる数値に変換する作業です。同時に、音声以外の雑音を除去します。

音響モデル(音素の抽出)

続いて、音声から変換した特微量がどのような音素に近いのかを見つけ出します。音素とは母音・子音・撥音などの音波の最小単位です。この作業は「音響モデル」と呼ばれ、入力された音声とコンピュータが持つデータを照らし合わせ、一番特徴が近い音素を抽出します。

発音辞書(パターンマッチ)

音素を抽出したら、次はその音素がどの言葉に当てはまるか見つけ出す作業です。音素だけではアルファベットを羅列した状態であるため、発話事典を使って音素と単語をマッチングさせます。発話事典とは、発音と単語が登録されたデータベースのことです。抽出された音素がどの単語と近いかを照らし合わせることができます。

言語モデル(文章の組み立て)

パターンマッチで単語が認識できたら、日本語の文章に近づけるために単語をつなげて文章を組み立てていきます。この作業には言語モデルが使用されます。言語モデルとは、特定した単語や品詞などの出現頻度をモデル化したもので、よく使われる文章に変換させる仕組みです。

テキスト出力

ここまでのプロセスを経て、最終的に日本語として自然な文章が作成されテキストとして出力されます。

音声認識の活用シーン

では、音声認識の技術は具体的にどのような場面で活用されているでしょうか。音声認識を活かせるシーンについて解説します。

議事録の作成

会議などでの議事録の作成は正確性とスピードが求められ、手作業では労力のかかる作業です。しかし現在では音声認識技術を搭載したツールが登場し、音声を入力するだけで自動的にテキスト化して議事録を作成してくれるものも増えています。

多言語翻訳

AIと組み合わせた高機能な音声認識ツールであれば、多言語間の通訳・翻訳ができるものもあります。たとえば日本語での会議の議事録を英語やフランス語に翻訳し、スムーズに海外支社へ共有することも可能です。今まで時間を費やしていた翻訳作業が不要になることは大きなメリットでしょう。

またリアルタイム翻訳が可能なものであれば、通訳者なしでスムーズな多言語間のコミュニケーションが実現できます。

ハンズフリーでの文字入力

音声認識を活用することで、タイピングする必要がなく音声のみで文字入力ができます。デバイスに対して話しかけるだけでテキスト作成ができるため、入力速度は手作業でタイピングするよりもスムーズになるでしょう。忙しい方でも移動中に作業ができたり、アイデアを思いついた時にすぐにメモできたりと活用シーンは幅広いです。

音声認識サービスのおすすめ5選

現在は音声認識技術を活用したさまざまなサービスがあります。ここでは、特におすすめの音声認識サービス5つについて紹介します。

1.Notta

Notta

Nottaは精度の高い文字起こしや翻訳をスムーズに行いたい方に最適です。

Nottaは58言語に対応する、AIを搭載した自動文字起こしツールです。リアルタイムでの文字起こしや音声ファイルからの文字起こしはもちろん、Web会議に参加させて会話の内容をテキスト化することもできます。オンライン・オフライン問わず議事録作成やインタビューの記録、翻訳などさまざまな場面で活用して業務を効率化できます。

機能:

  • リアルタイム文字起こし

  • 音声ファイルの文字起こし

  • Web会議の文字起こし

  • 文字起こしデータの保存・シェア

特徴:

  • 複数のデバイスで同期が可能

  • 58言語に対応

  • さまざまなファイル形式を利用可能

  • 使いやすいメモ・編集機能

対応OS:Windows、Mac、Android、iOS

料金:

  • 無料プラン:¥0

  • プレミアムプラン:¥1,200/ 月

  • ビジネスプラン:¥5,283/ ユーザー/ 月

音声を一分で自動的にテキスト化!

会議やオンライン研修など、さまざまなシーンで手軽にご利用いただけます。

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2.Googleドキュメント

Googleドキュメント

Googleドキュメントは無料で手軽に音声認識を利用したい方におすすめです。

Googleドキュメントは、Googleが提供するドキュメント作成サービスです。音声入力の機能も搭載されており、音声認識によるテキスト作成ができます。Googleアカウントさえあれば誰でも無料で使用できるため、手軽に音声認識を試してみたい方におすすめです。

機能:

  • リアルタイム文字起こし

  • テキスト編集

特徴:

  • 無料で利用できる

  • Googleアカウントがあれば利用可能

  • 共同編集ができる

対応OS:Windows、Mac、Android、iOS

料金:無料

3.スマート書記

スマート書記

スマート書記は議事録作成に特化したサービスを探している方におすすめです。

スマート書記は音声を活用した「議事録作成支援サービス」です。音声を活用して議事録作成の自動化・効率化を支援するクラウドサービスで、「議事録の作成・共有・管理」を簡単に行うことができます。

機能:

  • リアルタイム文字起こし

  • 音声ファイルの文字起こし

  • Web会議の文字起こし

特徴:

  • 決定事項とToDoを一覧で自動表示

  • 録音・エディタ・文字起こし・メディアプレイヤーが一つの画面で完結

対応OS:Windows、Mac、Android、iOS

料金:3万円/月〜利用人数に合わせて見積もり

4.ZMEETING

ZMEETING

ZMEETINGは高度なAI機能を搭載した、会議の分析などに有効なサービスです。

ZMEETINGはAIを搭載した音声認識サービスです。自動文字起こしによる議事録の作成や翻訳などに対応しています。業界初の感情認識機能を搭載しており、会議の雰囲気(感情)を認識することができるため、会議の分析に有効です。

機能:

  • リアルタイム文字起こし

  • 音声ファイルの文字起こし

  • Web会議の文字起こし

特徴:

  • 音声認識率は90%以上

  • 強固なセキュリティ

  • 感情認識機能で会議を分析

対応OS:Windows、Mac

料金:要問い合わせ

5.AI GIJIROKU

AI GIJIROKU

AI GIJIROKUはビジネスシーンで音声認識サービスを利用したい方に最適です。

AI GIJIROKUは音声認識精度99.8%の自動議事録ツールです。リアルタイム翻訳は30か国語に対応しており、外国人メンバーとの会話も母国語で記録されます。また業種別の音声認識機能があり、各業界の専門用語の認識や独自のパーソナライズ技術で話し方のクセを反映することで正しく記録します。

機能:

  • リアルタイム文字起こし

  • 音声ファイルの文字起こし

  • Web会議の文字起こし

特徴:

  • ZOOM連携をするだけで発言を字幕表示

  • リアルタイム翻訳30か国語対応

  • 業種別音声認識機能の強化

対応OS:Windows、Mac、Android、iOS

料金:

  • フリー:無料

  • パーソナル:16,500円/年

  • チーム:327,800円/年

  • ビジネス:2,200,000円/年

音声認識サービスを活用する際の注意点

非常に高機能で便利な音声認識サービスですが、活用する際にはいくつか注意点が存在します。

1.周囲の雑音やノイズを極力減らす

音声を入力する際には、なるべく静かな環境を選びましょう。音声認識サービスにはノイズを除去する機能も備わっていますが、あまりにも周囲が騒がしく雑音が入ってしまうと正確な認識が困難になります。できる限り周辺の雑音が入らない静かな場所を選び、実際の録音前にテストして確認しておくことがおすすめです。

2.明瞭な発声や言葉、適切な音量が必要

近年の音声認識サービスの精度はかなり向上していますが、使用例の少ない方言や若者言葉、スラングなどは認識できない可能性が高いです。なるべく一般的な言葉遣いを心がけることで、認識されやすくなり精度を向上させることがます。また聞き取りやすい発声や適切な音量を心がけることで、さらに正確なテキスト作成が可能です。

3.使い勝手の良いサービスを選ぶ

たくさんの音声認識サービスがありますが、ユーザーにとって使いやすいサービスを選択することが重要です。せっかく音声認識サービスを導入しても、使われなければ意味がありません。特に企業全体で導入する場合、現場で実際に使う人の意見を聞く必要があるでしょう。求めている機能があるか、操作画面は見やすいか、直感的な操作ができるかなどのポイントを確認します。

音声認識の未来と可能性

AI技術が目まぐるしく進化している現在、音声認識技術も今後さらに精度が向上していくことが予想されます。注意点として挙げたポイントも、続々と解消されていくかもしれません。より使いやすく便利なサービスが次々と登場してくるでしょう。

同時に、音声認識サービスを使いこなせるかそうでないかによって、業務の生産性に差が生まれることが予想できます。ビジネス効率を向上させ生活をより豊かにするために、ぜひ今から音声認識サービスを導入して活用していくことがおすすめです。

音声認識の仕組みを理解し、適切に活用しよう

注目を集める音声認識技術について解説しました。仕組みを理解することで、今までよりも身近に感じられるようになったのではないでしょうか。テクノロジーは毎日のように進化しており、今後さらに便利になっていく未来が予想されます。

さまざまな音声認識サービスがあるため、この記事を参考に自分に合ったサービスを検討してみてはいかがでしょうか。ぜひ日々の業務や生活に音声認識技術を取り入れ、手間を省いて効率化するために活用してみてください。

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