1on1ミーティングとは？実施目的や効果的な導入ポイントなどをご紹介！

1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1でするミーティングのことです。

アメリカ・シリコンバレーの企業が導入し始めたマネジメント手法で、今や世界的な人材育成の手法として注目を集めています。

今回は、「1on1ミーティング」に焦点を当て、その実施目的や導入背景、実施方法、効果的な導入ポイントについて解説します。

現在1on1ミーティングに興味をお持ちの方や今後導入を検討している方はぜひご一読ください。

1on1ミーティングとは？

1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1でするミーティングのことです。

アメリカ・シリコンバレーの企業が導入し始めたマネジメント手法で、今や世界的な人材育成の手法として注目を集めています。

【特徴】

• 週1回、月1回のように定期的に開催する

• ミーティングは1回30分程度

• 話す内容は自由(その都度テーマを決める)

• 部下を中心としたミーティング

1on1ミーティングの実施目的

1on1ミーティングの目的は、上司と部下とで信頼関係を築くことです。
1on1ミーティングでは、日常的な会話に始まり、仕事の話や今後のキャリアビジョンまで共有するため、これまで以上の深い信頼関係の構築が期待できます。
またフィードバックを通じて、部下の主体性や成長も促せることから、業務への取り組み方や効率アップによる業績向上にも期待が持てます。

1on1ミーティングの導入が増えている背景

そんな1on1ミーティングですが、現在世界中で注目され、導入を検討する企業が増えています。ここでは、その背景について2つ観点から解説します。

ビジネス環境の変化

1つ目の背景は、変化のスピードが早いビジネス環境にあります。

近年のビジネス環境は、ITの普及や企業のグローバル化により、競争環境の変化が早いです。そのため、数年単位で先行きを見通すことが困難な時代となりました。そのため、社員個人の主体性や創造性を高め、素早いビジネス環境の変化に臨機応変に対応できる人材が重要になってきているのです。

だからこそ、上司と部下、管理職と現場職とで細かい情報共有をするためにも1on1ミーティングが重要なのです。

働き方の変化

2つ目の背景は、働き方の変化にあります。

近年、ワークライフバランスを重要視する方が増え、仕事に対する価値観が多様化し始めました。また、フリーランスのようにキャリア自律の考え方も台頭し、個人が自分の価値観をこれまで以上に重要視する時代になってきたのです。

そのため、管理職の方は「部下が何を考えながら仕事をしているのか」や「何をモチベーションに仕事をしているのか」、「今後どのようなキャリア形成を考えているのか」など、個性を捉えたコミュニケーション能力が求められます。加えて、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが推進・普及されたことをきっかけに、上司と部下とでコミュニケーションを図る機会が少なくなりました。

1on1ミーティングは、このような時代背景にもマッチしたコミュニケーションツールとして期待されているのです。

1on1ミーティングの実施方法 —— 部下との信頼関係を構築するために

ここでは、1on1ミーティングの実施方法について「話し合うテーマ」と「実施目的」の2つの観点から解説します。

話し合うテーマ

弊社では、話し合うべきテーマを大きく7つに分類しています。

• プライベートの相互理解

• 心身の健康チェック

• モチベーションアップ

• 業務・組織課題の改善

• 戦略・方針の伝達

• 能力開発／キャリア支援

• 目標設定／評価

今回は、その中からプライベートの相互理解、心身の健康チェック、モチベーションアップの3点について詳しく解説します。

①プライベート相互理解

プライベート相互理解のテーマでは、上司と部下とで自由にコミュニケーションを取ることを意識します。

【トークテーマの例】

• 好きな食べ物やスポーツ、テレビ番組など

• 最近気になるニュース(経済だけでなく芸能やスポーツなど)

• 趣味や最近ハマっていること

• 週末の過ごし方

• 家族との関係性

上記のようにプライベートに関する話題や時事ネタなど、仕事に関係のない話題で会話を広げると、話が弾みやすく、関係性が良好に近づくでしょう。

②心身の健康チェック

心身の健康チェックのテーマでは、部下の心身状態や日々の業務時間、業務量などを確認します。

• 現在のストレス状況について

• 体調に変化はないか

• 業務量や業務時間に不満はないか

• 夜はよく眠れているか

• 仲間との人間関係は良好か

部下のメンタル状況は、業務の効率性に直結します。

そのため、心身の健康は毎回確認したいテーマと言えるでしょう。

③モチベーションアップ

モチベーションアップのテーマでは、以下の2点を意識しましょう。

【会話の具体例】

部下が抱えるマイナス面を解決したり、プラス面を褒めることで、深い信頼関係を築くことが期待できるだけでなく、部下のモチベーションアップにも繋がります。

実施目的

1on1ミーティングの実施目的は、主に以下の3点です。

• 業務・組織課題の改善

• 目標設定・成長促進

• 能力開発・キャリア支援

①業務・組織課題の改善

1on1ミーティングでは、普段の業務では話せないコアな話題について話しましょう。

例えば、以下のような内容がおススメです。

上記のような課題に真摯に向き合うことで、部下のストレスを取り除き、業務へのモチベーションアップを図ります。

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②目標設定・成長促進

1on1ミーティングでは、現在行っている業務について、目的や目標を明確にし、それらに対して一緒に考えることも重要です。

仕事や会社でのポジションだけでなく、その先のキャリアやスキルアップについても意見を共有することで、中長期的な人材育成サポートが可能です。

聞いておきたい内容の例は以下の通りです。

• 現状の自分を評価すると5段階でどのくらい？

• 将来的にどんな人材になって、どんな風に働きたい？

• 1年後、5年後、10年後のキャリアビジョンってある？

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③能力開発・キャリア支援

1on1ミーティングでは、能力開発・キャリア支援も視野に入れるべきです。

部下の個人的な悩みから、将来のキャリア形成まで話せる信頼関係を土台とし、日常業務の課題やこれから取り組んでいくべきことについても話せると良いでしょう。

聞いておきたい内容の例は以下の通りです。

• 自分の強みをどんな仕事に役立てたい？またはどんな仕事がしてみたい？

• 今の課題をクリアすれば成長できると思っていることは？

• 将来的に独立とかって考えてるの？

1on1ミーティングを効果的するポイント3選

ここでは、1on1ミーティングを効果的にするポイントについて3点解説します。

導入の目的を整理し、目標を明確する

1on1ミーティングを導入する目的について、曖昧にせず、明確にすることが重要です。

「なぜわざわざ時間をとって上司と1対1で話すのか」と部下にとっては気苦しく、重荷に感じる方もいるでしょう。

しかし、日々の業務をこなす中で、上司と部下とでコミュニケーションする機会は多いようで少ないです。

「ミーティングがどのような場になればいいのか」とお互い目線を合わせることができれば、効果的な1on1ミーティングが実施できるでしょう。

どのように全社展開するのかを考えて進める

1on1ミーティングを会社全体に浸透させるにはどのようにすれば良いかを考えることも重要です。

例えば、社長と役員間でトライアルミーティングを実施し、効果や課題点を明確にしてから全社に展開したほうが、浸透しやすい傾向にあるでしょう。

また、導入後は、良い例や悪い例など役員間同士で情報共有を欠かさず行うことが重要です。

スキルセットを強化する

1on1ミーティングを導入する際は、事前に上司が対話スキルを身に付ける機会を設けることも重要です。

当然ですが、はじめからコーチングが万能な上司はいません。

そのため、日常業務の合間に、上司同士で勉強会を行うことをおすすめします。

また上司と部下、時にはお互いの意見を共有し合うことで、お互いに成長し合うことも大切でしょう。

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「人事評価や面接ではないし、プライベートな内容だから、会話の内容を記録する必要はない」とお考えの方もいるかもしれません。

しかし、1on1ミーティングでの会話は記録をとっておくことをおすすめします。

理由は、部下の成長や考え方の変化に気づくために重要だからです。

また部下の成長や考え方の変化を褒めてあげることで、部下との深い信頼関係を築くことができるだけでなく、部下への興味を示すこともできます。

上司と部下の絆を深めるためにも、ぜひ記録をとってみてくださいね。

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まとめ

今回は「1on1ミーティング」に焦点を当て、その実施目的や導入背景、実施方法、効果的な導入ポイントについて解説しました。

面談などの固く・形式的な場ではなく、気軽に話すことを目的とした1on1ミーティングを実施することで、部下の成長や業務へのモチベーションアップにつながります。

日々業務をこなす中、腹を割って相談できる上司の存在は、非常に貴重です。

上司と部下の絆を深めるためにも、ぜひこの機会に1on1ミーティングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事が少しでも皆様のお力に添えましたら幸いです。

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